広島中、鳥取中に100年前の雪辱 高校野球第1回出場校が再会

[ 2015年12月19日 19:39 ]

甲子園球場で行われた“再現試合”で投球する、広島中OBの田村鋭治さん

 今夏で創設100年を迎えた全国高校野球選手権大会の第1回大会(当時は全国中等学校優勝野球大会)に出場した10校の流れをくむ高校のOBが19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で“再現試合”を行った。広島国泰寺(旧広島中)OBで実行委員長の山本将司さん(50)は「高校野球がこういう始まり方をしたと伝えるのが後輩の責務」と意義を語った。

 大会は広島国泰寺と宇治山田(旧三重四中)のOB会が企画。発案から5年を経て、約600人が聖地に集結した。最初の大会が大阪府豊中村(現豊中市)で開催されたことから、浅利敬一郎豊中市長がはかまとかんかん帽姿で当時の始球式を再現した。第1回大会と同じカードが組まれ、この日は広島中―鳥取中(現鳥取西)と秋田中(現秋田)―三重四中を実施。開幕戦では広島中が8―3で勝ち、100年前の雪辱を果たした。

 広島中の田村鋭治さん(84)は、戦後の学校再編成のため選抜大会の出場内定が取り消された時のエースだった。1球限定でリリーフ登板し「甲子園は青春の全て。野球をやっていて良かったとひしひし感じる」と感慨深げに話した。

 試合後には開会式が行われ、復刻ユニホームを着た選手らが入場行進を披露した。早実(東京)OBでプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長が「甲子園は日本の宝。この伝統をもっと太い絆にして後世に伝えてほしい」というビデオメッセージを寄せた。

 20日は初代王者の京都二中(現鳥羽)―高松中(香川=現高松)、久留米商(福岡)―和歌山中(現桐蔭)、神戸二中(現兵庫)―早実の3試合が行われる。

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