岩隈 笑顔で再契約会見「クマが戻った シアトルで戦う使命ある」

[ 2015年12月19日 07:55 ]

再契約会見で笑顔を見せるマリナーズの岩隈(AP)

 マリナーズと再契約を結んだ岩隈久志投手(34)が18日(日本時間19日)、シアトルの本拠地セーフコ・フィールドで会見し、「このシアトルで戦う使命があると感じることができたので、来シーズン期待に応えられるようなピッチングをしたい」と意欲的に語った。

 岩隈は「ハロー、エブリワン」とあいさつした後、「The Bear is back in Seattle」と英語で再契約の喜びを口にし、笑顔をはじけさせた。マリナーズからフリーエージェント(FA)となり、今月上旬には3年総額4500万ドル(約54億9000万円)でドジャースと契約合意したと伝えられたが、17日までに破談。岩隈によると、16日からドジャースと再交渉したが、その際に「真っ先に連絡をくれた」のがマリナーズだったという。「一番必要とされるところでプレーしたいという思いがあったので、(マリナーズの)熱意、愛を感じてここでプレーしたいなという思いで決めました」と残留を決めた理由を明かした。

 ドジャースとは身体検査を受けた結果、交渉が最終段階でまとまらなかったと伝えられているが、岩隈は現在の体調について「めちゃくちゃ元気です」とし、「メディカルを通して再交渉という形になった。それだけです」。マリナーズのチームメートからは「待っているよ」という再契約を歓迎するメールなどをもらったといい、「このシアトルで戦う使命があると感じることができたので、来シーズン期待に応えられるようなピッチングをしたい。プレーオフ、ワールドチャンピオンを目指して頑張りたい」と目標を掲げた。

 同学年でプライベートでも仲がいい青木宣親外野手(33)がジャイアンツからFAでマリナーズへと移籍し、来季はチームメートとなる。岩隈は「ノリと一緒にプレーできることはうれしい」とともに戦うことを心待ちにした。

 契約は1年だが、一定の条件を満たせば17、18年と契約が自動延長されるオプション付き。最大では3年総額4500万ドル(約55億円)前後に上り、ド軍と当初合意した契約額に匹敵する。

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