阪神・岩田 来季こそ襲名エース・キラー「借り返したい」

[ 2015年12月16日 05:30 ]

800万円増の6800万円で契約更改した岩田

 来季は難敵に勝つ! 阪神の岩田稔投手(32)が15日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、800万円増の年俸6800万円で更改した。

 来季も先発4本柱の一角として期待される左腕は「エース・キラー」襲名と、200投球回到達を目標に掲げた。

 「エース級と当たることが多かったのですが、そこで勝ちきれない自分がいた。そこを、来年は借りを返したい」

 来季の抱負を問われると、語気を強めた。今季は自己最多170回1/3を消化するなど27試合8勝10敗、防御率3・22。先発ローテーション投手の役割は果たした。だが満足はできない。対戦相手がエース級の試合では勝ちきれなかったからだ。広島・前田健と投げ合った3試合は、チームも自身も3戦3敗。ヤクルト・小川との対戦でも自身に勝敗こそ付かなかったが、チームは2戦2敗だった。「(自分が相手エース級に勝てていれば)優勝は近付いたでしょうね」。来季は、同じ轍を踏むわけにはいかない。

 「自分が200イニング投げる、ということを(球団に)しっかり伝えた。それを実際ちゃんと出来るようにやっていきたい。(今季も)僕は全然(200投球回)投げられた。いろいろ兼ね合いもあるので。先発した試合は最後まで任せられるような、信頼されるような投手になりたい」

 相手エース級との投げ合いに強くなれば、ベンチの信頼度が上がる。それが目標に掲げる200投球回につながる。その“方程式”を成立させるべく、今オフも年明けから米国アリゾナ州で自主トレ予定。以前から取り組んでいる尻周り強化を推し進め、さらなる進化を図る。「来年はしっかりイニングを投げて優勝して、金本監督を男にしたい」。自ら尻を叩き、11年目シーズンに臨む。 (惟任 貴信)

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2015年12月16日のニュース