マー君の先輩左腕が吐露“田中は全然、変わらない”

[ 2015年12月15日 08:00 ]

コボスタ宮城でキャッチボールするヤンキース・田中

 お帰りなさい。誰もがそう迎えてくれた。第3の故郷・仙台。10、11日の2日間、仙台で練習を公開したヤンキース・田中は、愛着のある風景にリラックスした表情を浮かべていた。

 「イーグルスの関係者だったり社員の皆さんだったり。いろいろな方にお出迎えいただいて“帰って来たな”という気持ちで、うれしかったです」。

 13年オフのヤ軍移籍後、自主トレで度々、古巣・楽天の施設を使用している田中。球団の配慮には感謝しかない。懐かしい顔との再会は、何よりのリラックスの時間。報道陣は立ち入れないコボスタ宮城室内練習場のトレーニングルームからは青山や則本、松井裕らとの笑い声が何度も響いていた。

 再会を喜んだ1人が長谷部だ。田中が楽天入りした翌07年の大学・社会人ドラフト1巡目左腕。「いや~やっぱりアイツ、凄いですよ」。自身の自主トレを終えて帰宅する際に長谷部が、そう言ったので「野球のこと?」と訪ねると「そうじゃなくて…」とこう続けた。「今もみんなでロッカーで話してたんですけどね“やっぱり田中はスゲーな”って。全然、変わらないんですよ、アイツ。それが凄いなって。ウチでも若い選手が、ちょっと“んっ?”って思うことがあるけど、田中は本当にそれがない」。

 長谷部が言うには「調子に乗る」「テングになる」「勘違いする」というような人間性の変化が全くないという。地元の兵庫、高校時代を過ごした北海道、そして仙台と田中にとって数少ない心を許せる土地で、見せた素顔だった。

 シーズンを終えて帰国した日本人メジャーリーガーは、短い滞在の貴重な時間を費やして様々なイベントに参加している。田中の楽天時代の先輩でドジャース入りの決まった岩隈は、東日本大震災復興支援にまつわるイベントに精力的に参加。レッドソックス・上原も、同い年の巨人・高橋新監督と自らが支援する少年野球大会同士の対決に姿を見せた。1年のほとんどを米国で過ごす彼らが、つかの間の日本滞在で積極的に取り組むチャリティーや、愛する土地やチームへの恩返し…。限られた時間で何を優先するのかで、彼らの信念が伝わってくる。(春川 英樹)

続きを表示

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2015年12月15日のニュース