福留 鉄人の道!金本監督以来の39歳全試合出場へ「休むつもりない」

[ 2015年12月13日 05:30 ]

野球教室で少年たちにロングティーのお手本を見せる福留

 アニキに続け!阪神の福留孝介外野手(38)が12日、大阪・吹田市の万博記念公園野球場で開催された野球イベント「第1回よしもとFAカップ」に参加し、来季の全試合出場へ強い決意を示した。39歳以上のシーズンで全試合に出場すれば、阪神では2010年に42歳シーズンで達成した金本監督以来の球団史上2人目となる。

 来年4月で39歳を迎える福留が全試合出場を来季目標に掲げた。「もちろん、休むつもりもない。できるだけ、いけるようにしたい」。既に来季の正右翼手の座を確約した金本監督からの期待と信頼に応える形で無休を誓った。

 先月下旬に開催された球団納会でのことだ。壇上であいさつに立った金本監督は明言した。「コーチと話し合って決めることですけど、鳥谷、福留、ゴメス。ピッチャーで言えば、藤浪、メッセ(ンジャー)、能見、岩田、福原。それ以外は全部空いてます」と。もちろん、同じ会場にいた福留も聞いた。

 大多数の選手へ向けて門戸を開いて競争をうながす方針の表明ながら、数少ない“レギュラー”として名指しされた面々にとっては身の引き締まる指名だった。しかも、『超変革』というスローガンに掲げて大きな変化を求めている中で不動の期待を向けられた。責任感はおのずと高まる。

 「そうやって言ってもらえるのはうれしい。でも、逆にしっかりとプレッシャーをかけて、(名前が)出ている選手は自覚を持たないと。名前が出ている分、結果として出さないといけない」

 チームの中核を務めるからには今季あったような定期的な積極的休養策に甘える気はない。今季は中日時代の05年に142試合に出場して以来の140試合に到達。阪神移籍後では最多出場だった。故障などによる体調不安を抱えた過去2年とは違い、9年ぶりにゴールデングラブ賞を獲得するなど攻守両面で年齢的な不安も一掃した。

 「まずケガをしないためにどうするか。それを考えてやっていければいいと思う。しっかり基本的なものを鍛えていきたい」

 今冬は故障防止のために土台部分の強化に努めていることを強調。現役時代の金本監督は41歳シーズンまでフルイニング出場を続け、42歳シーズンも全試合に出た。鉄人イズムを心に刻み、粛々と準備を進めていた。(水口 隆博)

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