伊藤オリ選手会長 契約交渉でもっとバナナ置いて 故障者続出で要望

[ 2015年12月12日 05:30 ]

オリックスの伊藤

 お金より大事なものがある。オリックス・伊藤光捕手(26)が11日、ほっともっと神戸で契約更改交渉し1500万円減の年俸5700万円(推定)でサイン。交渉の席では、チーム全体の故障撲滅を真剣に考えた末に行き着いた「バナナ」の大量設置を求めた。

 「疲労回復は試合直後が大事。プロテイン、サプリメントはありますが、それを吸収するためのバナナとかが欲しい」

 京セラドームなど主催試合の後は球場内で打撃練習、フィジカルトレーニングをしてから帰宅する選手も多い。現在は菓子パンやおにぎりなどが常備されているが、09年に椎間板ヘルニアの手術を受けて以降、栄養学を積極的に学ぶようになった伊藤によると、疲労回復を効果的かつ効率よく進めるためには、高い栄養価を誇るバナナが必要不可欠らしい。

 「試合後は糖質も欲しいし、筋肉が破壊されていて、回復するためにタンパク質も取らないと」

 チームは今季、優勝候補に挙げられながら5位に終わった。その大きな要因が故障者の多さにあっただけに来季は不安要素を少しでも取り除きたいのが本音。交渉では京セラドームの人工芝の改善も要望。交渉時間約1時間30分の大半を選手会長として、ナインの声を届けることに費やした。

 横田昭作球団副本部長は「(バナナを)用意することは、そんなに大きな問題ではない」と大量設置を約束した。来季、福良オリックス躍進は「ニンジン作戦」ならぬ「バナナ作戦」だ。(桜井 克也)

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2015年12月12日のニュース