松田 単年&低年俸でもメジャー優先 日本人内野手の低評価覆す

[ 2015年12月11日 05:48 ]

ソフトバンクからFAとなった松田

大リーグ・ウインターミーティング

(12月9日)
 ソフトバンクから海外FA権を行使して大リーグ挑戦を目指す松田の代理人、ピーター・グリーンバーグ氏が9日(日本時間10日)、ウインターミーティング会場で交渉状況を明かした。「メジャー契約を前提として5、6球団が関心を示している」とし、メジャー挑戦を優先する方針を強調した。

 残留を望むソフトバンクは4年契約で、総額20億円前後を準備しているとされる。近年不振の日本内野手は大リーグで評価が低く、松田の相場も単年で年俸150万ドル(約1億8300万円)前後という見方が多い。それでも同氏は「彼はその評価を変える存在になりたいと言っている」と代弁。今季年俸2億2000万円にも劣るような条件の低い単年契約は承知の上で、少しでも出場機会の多い球団を探る。

 単年でも結果を残せば来オフ以降に大型契約を結べる。典型的なのは岩隈だ。11年オフにマリナーズと年俸150万ドルで1年契約。今オフはドジャースと3年総額4500万ドル(約55億円)で合意した。4年間で年俸10倍増を成し遂げた。

 交渉済みのパドレスのオファーは単年で年俸100万ドル(約1億2200万円)とみられる。獲得に興味を示すホワイトソックスはこの日、トレードでアスレチックスの正三塁手ローリーを獲得したが、二塁で使う予定で松田への影響は少ない。ハワイでソフトバンクの優勝旅行に参加中の松田。アメリカンドリーム実現へ、グリーンバーグ氏は「クリスマス前に決まれば理想的。(日本のキャンプが始まる)2月1日よりずっと前には決めたい」と語った。

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