カブス、新人王から不服申し立て 開幕マイナーでFA権取得遅れ

[ 2015年12月8日 15:13 ]

カブスのクリス・ブライアント内野手 (AP)

 カブスのクリス・ブライアント内野手(23)が球団に対して不服申し立ての手続きを行っていることが分かった。7日にNBCスポーツなど米国の複数メディアが報じている。

 内容は今季の開幕をマイナーで迎えることを球団から強制されたことで、フリーエージェント(FA)の資格取得が1シーズン分先送りとなってしまったというもの。メジャーリーグでは172日間登録されていれば1シーズンとしてカウントされ、6シーズン過ごすとFAの権利を取得できる。しかし、ブライアントの保有権を1年でも長くしたいカブスは、それまでメジャー経験のない同選手のデビューを開幕から12日遅らせ、本来は2020年に取得可能なFA権を1年先の2021年とした。

 この件は、開幕当初に物議を醸したが、ついにシーズン終了後に当該選手からの不服申し立てという事態にまで発展してしまった。カブスのリケッツ・オーナーは「我々は正しい決断を下したと思っている」とコメントし、「クリスとの関係は良好だよ」と続けたが、ブライアントの代理人を務めるスコット・ボラス氏は「あのチームは勝つことよりも金のことで頭がいっぱいのようだ」とカブスのやり方を批判した。

 今季、4月17日にメジャー昇格を果たしたブライアントは151試合に出場して打率2割7分5厘、26本塁打、99打点をマーク。5月と8月には月間最優秀新人賞を獲得する活躍を見せ、新人王にはメジャー史上20人目となる満票で選出された。ちなみに、ユニホームの売り上げはメジャー全体でトップだという。また、同日にはフィリーズのマイケル・フランコ内野手(23)もブライアントと同様の理由で4月に球団への不服申し立ての手続きを行っていたことが伝えられた。

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2015年12月8日のニュース