ヤクルト山田 2億2000万円で更改「気持ちよくサインした」

[ 2015年12月8日 17:17 ]

青木(左)から背番号1の来季のユニホームを手渡され笑顔の山田

 ヤクルトの山田哲人内野手(23)が8日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、8000万円から大幅増となる来季年俸2億2000万円でサイン。「すごい評価をしていただいた。気持ちよくサインしました」と語った(金額は推定)。

 昨季に右打者最多記録の193安打をマークして大ブレークした山田は、高卒5年目の今季は不動の3番として打率・329、38本塁打、34盗塁で「トリプルスリー」を達成。最多本塁打、最高出塁率、最多盗塁の「3冠」にも輝き、14年ぶりのリーグ優勝の大きな原動力となった。日本一には手が届かなかったが、ソフトバンクとの日本シリーズ第3戦(10月27日、神宮)では同シリーズ史上初となる1試合での3打席連続アーチも記録。セ・リーグMVPやベストナインなど数々の賞も受賞し、「チームが14年ぶりに優勝してよかった、個人的にも想像以上のありえない数字を残せたので満足しています」と充実した表情を見せた。

 11月の国際大会「プレミア12」でもメキシコとの3位決定戦(11月21日、東京ドーム)で2発を放って同試合のMVPに輝くなど、1年を通して野球界に明るい話題を振りまき、大幅アップを勝ち取った。来季へ向けて「トリプルスリーを2度達成した選手はいないみたいなので、自分が初めて達成できるよう頑張りたい」と目標を掲げ、チームとしては「リーグ優勝と日本一になりたい」と意気込んだ。

 また、来季から尊敬する先輩である青木宣親外野手(33=現マリナーズ)も背負ったことのある背番号「1」を受け継ぐことも正式決定。この日、交渉後の会見の席に青木がサプライズ登場し、「1」のユニホームを手渡した。「このために来たんだからな。ずっと隣の部屋にいた」と話した青木に、山田は「めっちゃびっくりなんですけど。まったく知らなかった」と仰天の様子。「この番号に恥じることがないように頑張りたい」と表情を引き締めていた。

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