マエケン 移籍先にドジャース&ジャイアンツ急浮上 本命Dバックスは撤退

[ 2015年12月6日 05:30 ]

広島の前田健

 ポスティングシステムを利用して、メジャー移籍を目指す広島・前田健太投手(27)の獲得の筆頭候補としてドジャースとジャイアンツが4日(日本時間5日)、急浮上した。

 これまで本命候補とされていたダイヤモンドバックスが、今オフのFA市場最大の目玉でドジャースからFAのザック・グリンキー投手(32)と電撃合意し、前田健獲得から撤退することが判明した。グリンキーと残留交渉していたド軍と獲得を目指したジ軍は方針転換を迫られ、前田健獲得レースの筆頭候補に躍り出た。

 複数の米メディアは、目玉がFA市場から消えたことでド軍とジ軍の代替候補について言及。米スポーツサイト「SBネーション」は、「グリンキーが去り、クエト(ロイヤルズからFA)とマエダがド軍のトップの代替候補」と報道した。ジャイアンツの地元紙サンノゼ・マーキュリーは「グリンキーの獲得失敗から焦点を移さなければならない」との見出しで、獲得候補にFA市場の2番手グループの岩隈(マリナーズからFA)やサマージャ(ホワイトソックスからFA)とともに、前田健の名前も挙げた。

 2球団に共通するのは、グリンキーとの契約に向けて用意していた1億5500万ドル(約190億6500万円)前後の軍資金を、そのまま補強費用に充てられること。譲渡金の最高限度額2000万ドルに5年総額6000万ドルの契約を加え、総額8000万ドル(約98億4000万円)が前田健の相場とされ、ともに資金面では申し分ない。

 2球団以外にもレンジャーズ、ヤンキース、カブスなど複数の球団が獲得に興味を示しているが、7日(同8日)から始まるウインターミーティングを前に市場が急展開。今後はさらに活発化していくことになる。

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2015年12月6日のニュース