横山 家族が近くで避難生活経験「励ます立場になれてうれしい」

[ 2015年12月6日 05:30 ]

子供たちと様々な競技に挑戦する歳内(左)と横山

 日本野球機構(NPB)が主催する東日本大震災の復興支援事業「NPBベースボールフェスタin福島」が5日、福島県会津若松市で開催され、日本ハム・白村、ロッテ・田村、阪神・歳内ら12球団の選手とマスコットが参加。今も避難生活を強いられる被災者が中心の県内の小学生155人と、大玉転がしやリレー競走で汗を流した。

 参加者の中で最も思いが強かったのが楽天・横山だった。福島県双葉郡浪江町の出身。震災後は津波と原発事故の影響で、家族が避難生活を強いられた。この日の会場となった会津若松市の周辺施設でも1年間暮らしたという。横山は「大学(早大)時代は里帰りでここに来ていた。思い出の場所です」と話した。

 「ユニホームを着て、ここで子供たちを励ます立場になれたことがうれしい」。プロ入り2年目の今季は開幕から先発ローテーションを任されたが0勝(2敗)に終わった。楽天は来年6月7日に福島県郡山市で主催試合(ヤクルト戦)を予定する。右腕は「来年は福島で勝利を飾りたい」と力強く誓った。 (君島 圭介)

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