呉昇桓“自由契約”へ 保留者名簿外れ残留交渉長期化

[ 2015年12月1日 05:30 ]

阪神・呉昇桓

 阪神と呉昇桓の残留交渉が長期化する可能性が高まった。高野栄一球団本部長(52)が30日に提出期限を迎えた契約保留選手名簿に記載しなかったことを明かした。噂される違法賭博問題についてはあらためて不問とした一方、交渉が難航していることを認めた。

 「契約交渉している途中ですので保留者名簿には載せていません。引き続き契約交渉は進めていきますが、細部の詰めには慎重さと時間を要す感じなので。合意していないのでいったん、外すということになりました」

 進展が見られないどころか、雲行きが怪しくなってきた。引き留めに全力を尽くす方針から既に複数年契約を提示しているとみられるが、呉昇桓側から明確な返答は届いておらず、韓国紙の報道からはメジャー進出を目指す動きも伝わる。残留方向で基本合意に達して同名簿に記載したメッセンジャー、ゴメス、ペレスとの扱いの違いは明らか。呉昇桓との残留交渉はメドが付いていないことをうかがわせた。

 90年以降、同名簿から外れた外国人選手と阪神が契約を結んだ事例は一度もない。他球団ではDeNAが13年にモーガンを契約保留選手名簿から外し、以降も継続した残留交渉が不調に終わって決裂した例もある。今回の記載漏れの事実は単なる手続き上のものにも映っても決して楽観視できる状況ではなさそうだ。

 元ヤクルトの林昌勇(39=韓国サムスン)が違法賭博容疑をかけられていることから、母国・韓国では親交の深い呉昇桓についても関与疑惑が噴出。前日29日には「事実であれば(交渉に影響は)出てくる」と語っていた高野球団本部長は代理人からの説明を受け入れて問題視しないことをあらためて強調した。

 「代理人、本人と話をして“そういうことはない”とのことでした。球団としても報道以前から確認はしています」

 現状では賭博疑惑と契約問題を関連付けていない一方、交渉長期化は球団にとって歓迎されるものではない。チーム編成の根幹をなす守護神の動向がいっそう注目される。

 ▽契約保留選手名簿 各球団が今季の支配下選手のうち、来季の戦力として契約する権利を持つ選手を記載したリスト。上限は70人で、11月30日以前にコミッショナーへ提出する。12月2日にコミッショナーが公示。名簿に記載されなかった選手は自由契約選手となり、いずれの球団とも契約が可能となる。例年、再契約交渉が難航している外国人選手は、同名簿から外れる可能性がある。

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