番長三浦 来季球界最年長42歳でも先発「こだわりがある」

[ 2015年11月29日 05:30 ]

契約を更改し来季への意気込みを語る三浦

 DeNA・三浦大輔投手(41)が横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円減の年俸1億2500万円プラス出来高でサイン。来季引き続き投手コーチを兼任することも決まった。ベテランが次々と引退し、42歳で迎える来季は球界最年長になるが、生涯先発を宣言。プロ通算172勝で、名球会入りまで残り28勝。98年以来18年ぶりのリーグ優勝を目指し、まだまだ若手には負けない。 

 ファンフェスティバル終了後の横浜スタジアム。三浦はトレードマークのリーゼントヘアで交渉に臨んだ。約15分の交渉の末、1000万円減となり「最終的に最下位で悔しいシーズン。(個人的にも)満足していることはない」と反省の弁を並べた。

 来月25日で42歳となる三浦。尊敬していた山本昌、谷繁、斎藤隆ら、年上だった8選手が今季限りで引退し、来季は球界最年長の選手となる。前身の大洋からユニホームを着る唯一の現役選手になったが「8人全員辞められたんで…急に最年長になったのでピンとこないけど、やることは変わらない」と強調した。

 本拠地では試合開始の6時間以上も前に球場入りして体をケアし、自覚している年齢による衰えをカバーしてきた。「年々回復力が遅くなっている。体をケアする時間は長くなっている」。今季初登板だった5月5日のヤクルト戦(横浜)から開幕3戦3勝を飾り、6勝(6敗)をマーク。プロ通算172勝とし、名球会入りまで残り28勝としている。来季も引き続き投手コーチを兼任するが、同時に自身の勝ち星も追い求める。

 来季がプロ25年目。歌手・矢沢永吉を愛する右腕は、若手が好む「EXILE」や「三代目 J Soul Brothers」の話題に「曲とかよう分からへん…」と苦笑いを浮かべるが、先発にこだわるスタイルは変えない。「それ(先発)しかできないけど、そこにこだわりがある。あと何年できるか分からない。優勝するために一生懸命やるだけ」。勝利への執着心が三浦を突き動かす原動力だ。 (平尾 類)

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