マエケン 大瀬良に20勝厳命「必要なものを持っている」

[ 2015年11月29日 05:30 ]

ステージ上でじゃれ合う前田健(右)と大瀬良

 広島・前田健太投手(27)が28日、広島市内の複合商業施設でトークショーに出演。同じく出演した大瀬良大地投手(24)に「エース道」を注入した。

 高いハードルは期待値の証しだった。トークショーで司会者から来季の目標を問われた大瀬良が「先発として頑張りたいです」とすると、マエケンは即座に「20勝」と訂正。大瀬良が「20勝で…」と掲げ、超満員の会場から盛大な拍手を受けた。セ・リーグでは03年の井川慶(阪神)以来、出ていない20勝投手。エースの“ムチャぶり”には理由があった。

 「大地は球も速いし、体も大きいし、必要なものを持っている。10勝がすごいことかと言われれば、全くそうではない。1回、圧倒的なものを残すことが大事」

 ポスティング・システムによる今オフのメジャー移籍希望を球団に申し入れている前田健。移籍が実現した後の、カープ先発陣の大黒柱は大瀬良に託した。

 トークショー後はマツダスタジアムでシンガー・ソングライターの奥田民生のスペシャルライブにゲスト出演。マウンドでのマエケン体操で観客を沸かすと、捕手役の大瀬良に白球を投じ、奥田から空振りを奪った。芝の張り替え作業で長期間、グラウンドが使用できなくなるため、移籍となれば、マツダスタジアムでの“ラスト登板”の可能性もある。後輩に対しても、マウンドでも、マエケンの存在感はやはり抜群だった。 (桜井 克也)

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2015年11月29日のニュース