柳田MVPで「6冠」トリプル4狙う?「40発、40盗塁は目指したい」

[ 2015年11月26日 05:30 ]

パ・リーグ最優秀選手に輝き笑顔でトロフィーを手にする柳田

NPBアワーズ

 ベストナインが顔をそろえた壇上でパ・リーグMVP「柳田悠岐」の名前が呼ばれると、緊張していた様子の表情が少しだけほころんだ。

 「(開幕前にはMVPは)かすりもしないと思っていた。監督、コーチ、裏方さん、チームメートに感謝したいですね。自分の中ではそんな(活躍したと)思っていないですけど、評価してくださって光栄に思います」

 打率・363の首位打者&最高出塁率・469に加え、トリプルスリー達成による特別賞、ベストナインと何度も壇上に立ち、12月2日に表彰されるゴールデングラブ賞と合わせて「6冠」となった。「打率は意識せず、どれだけ三振しても当てにはいかないと考えた。常にホームランを打てる強いスイングを心がけた」。昨季はベストナイン&ゴールデングラブ賞を受賞したが、心のスイッチの切り替えで、1年後に3倍のタイトルを手にした。

 今月13日に右肘遊離軟骨除去手術を受けたが、来季開幕に支障はなく、既に展望を描いている。受賞会見で打率4割、40本塁打、40盗塁の「トリプル4」を狙えるのでは?と問われると「打率4割は無理」と苦笑い。ただ、残る2つの数字には意欲十分だ。「40本塁打、40盗塁は目指してやりたい」。日本球界初、メジャーでも過去4人しかいない大記録への挑戦を、あらためて明言した。

 今季年俸は9000万円。「3倍」近いアップも予想される来月の契約更改交渉のことを聞かれると「楽しみですね、はい!」と、この日一番の笑顔になった。同じトリプルスリー達成のヤクルト・山田の交渉は先に行われる予定だけに、目安がつけやすくなりそうだ。「2連覇したので、来季は必ず3連覇したい」。力強い一言で会見を結んだ。(福浦 健太郎)

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2015年11月26日のニュース