気がかりは松井裕 守護神2失点セーブ失敗「自分の力がないだけ」

[ 2015年11月16日 05:30 ]

<日本・ベネズエラ>9回1死満塁 代打・J・イエペスに逆転の適時二塁打を浴びる松井

プレミア12予選ラウンドB組 日本6―5ベネズエラ

(11月15日 台湾・桃園)
 劇的勝利の一方で、守護神には不安を残した。1点リードの9回を任された侍ジャパンの松井裕(楽天)は連打と四球で1死満塁のピンチを背負うと、代打・イエペスに三塁線を破る一時逆転の2点二塁打を許した。救援失敗。3球続けたチェンジアップが甘く入り「(状態が)悪かったというより通用しなかった。自分の力がないだけ」と表情はさえなかった。

 侍ジャパンで初セーブを挙げた12日のドミニカ共和国戦でも先頭打者に内野安打を許し、5日のプエルトリコとの強化試合では3安打を浴び、得点圏に走者を背負った。いずれも失点は許さなかったが、この日は2失点。それでも小久保監督は「あす(の準々決勝で)同じ場面でも松井裕でいきます。反省材料として次につなげてほしい」と言った。松井裕も含め、沢村、増井、山崎康と今年30セーブ以上を記録した4人のクローザーがいる中で、決勝トーナメントの守護神を託された。

 救援に失敗したチーム最年少の20歳は「こういう結果になったけど、引きずらないようにやりたい。(準々決勝で対戦する)プエルトリコとは強化試合でもやっている」と切り替えた。下を向いている暇はない。(神田 佑)

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2015年11月16日のニュース