今江がFA また「ロッテの顔」流出 大きすぎるチームへの影響

[ 2015年11月15日 08:30 ]

涙ながらにFA権を行使することを宣言したロッテ・今江

 嫌な予感が的中した。11月10日午前9時36分。テーブルの上に置いていたスマホに一通のメールが届いた。

 「今江敏晃内野手がFAに関して記者会見を開くことになりましたのでお知らせします 千葉ロッテマリーンズ広報」。9日夜までの関係者への取材では宣言するかしないか、五分五分だった。会見で今江は「人生で一番悩んだ。きょう(10日)の朝、決めました」と説明。権利の行使表明期限のギリギリまで、心は揺れていたのだろう。

 球団は宣言残留を認めておらず、権利行使は14年間在籍したロッテを去るということを意味する。「こんな形になるとはイメージもしていなかった」「寂しい」。会見で今江が涙を流しながら口にした言葉を聞いて、1年前を思い出した。昨年11月、エース左腕だった成瀬が国内FA権を行使してヤクルトに移籍した。権利行使を表明した会見では「正直、寂しい。こんな形になるとは思わなかった」と目に涙を浮かべていた。まるでデジャブのように、2年連続で生え抜きの「チームの顔」がチームを去る決断を下した。

 チームを支えた主力選手の相次ぐ退団がチームに与える影響は少なくないはずだ。「FAで主力選手が出ていって戦力がダウンする、というだけの話でない」と球団関係者。ある選手も「何でこんなことになるんですかね。仲間がどんどんいなくなって、ショックが大きすぎる」と表情を曇らせた。今江は将来的にロッテで指導者になるであろう「幹部候補生」だっただけに、今回の流出はチームの将来像にも影響を及ぼしかねない。

 ゴールデングラブ賞に輝いた二塁手のクルーズも退団が確実とみられる。一気に内野のレギュラーが2人もいなくなる異常事態は、球団にとっても想定外だったはず。若手にとってはチャンスだが、主力の穴を埋めるためには補強が不可欠だ。別の球団関係者は「これできちんと手を打たなければフロントの責任問題になる」と漏らした。ドラフト1位で「高校生No.1内野手」と称される仙台育英・平沢を指名していたのがせめてもの救いか。(重光 晋太郎)

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