侍Jマエケンに命運託す 一発勝負の16日準々決勝、中4日先発へ

[ 2015年11月14日 05:30 ]

笑顔で練習する前田健

 侍ジャパンが決勝トーナメントに進出した場合、16日の準々決勝に前田健太投手(27=広島)が前回登板から中4日で先発することが13日、分かった。大会休養日のこの日は一部選手が桃園球場で練習。その中に前田健の姿があった。

 両翼ポールから中堅までのダッシュなど、シーズン中は登板3日前に行うルーティンで汗を流した。「(登板日は)決まっていると思います。そこに合わせてやっていくだけです」と言葉を濁したが、「3日後」は16日。負ければ終わりとなるトーナメント初戦、準々決勝のマウンドだ。

 チームは予選ラウンドB組で無傷の3連勝。14日の米国戦に勝てば1位突破が確定するが、準々決勝は会場も、開始時間も現段階では決まっていない。さらに14日以降の台北は、数日にわたって悪天候が予想されていることから、試合条件が悪化する懸念もある。「とにかく準々決勝からは負けられない戦いになる」と小久保監督。特に準々決勝は日本行きを懸けた大一番でもある。順番通りなら、開幕戦に先発した大谷が中7日で先発可能だが、経験豊富な前田健が持つ環境適応能力の高さが決定の主要因となったもようだ。

 前回11日メキシコ戦(天母)では5回5安打2失点。強風に苦しめられ、スライダーの精度を欠いた。「シーズンを合わせても一番ひどい」と自己評価したが、「次に同じ球場、同じ状況で投げることがあれば、いい経験にはなる」とも言った。同じ失敗は繰り返さないとの決意の表れ。「自分のやることは変わらない。チームが勝てるように、やっていくだけです」。侍の命運はエースに託された。

 ▽日本の14日突破条件 日本は3勝0敗でB組単独首位。14日はデーゲームのベネズエラ―ドミニカ共和国でベネズエラが負けるか、ナイターのメキシコ―韓国でメキシコが負けた時点で、ドミニカ共和国と合わせて2チームが3敗となり、日本の4位以上が確定する。また日本が米国に勝った場合は、他の試合に関係なく1位での突破が決定。韓国が4勝1敗で並ぶ可能性を残しているが、大会規定により直接対決で勝利した日本が上位になる。

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2015年11月14日のニュース