熊崎コミッショナー、異例の任期延長へ 賭博問題収束に期待

[ 2015年11月12日 10:00 ]

熊崎コミッショナー

 熊崎勝彦コミッショナー(73)の任期が来年9月まで延長される方向であることが11日、分かった。今月18日の12球団オーナー会議で要請される。異例の任期延長で野球賭博に絡む混乱の収束が期待されている。

 野球協約は「コミッショナーの任免はオーナー会議が行う」とし、任期は2年と定めている。14年1月1日に就任した熊崎コミッショナーの任期は今年末だが、兼任する日本野球機構(NPB)会長の任期が来年9月であり、協約をあらためた上で任期を統一する。

 コミッショナー就任直後の昨年4月に統一球の反発係数違反が発覚した際も真相究明に尽力。今年10月5日に巨人・福田の野球賭博への関与が判明すると、即日NPBの調査委員会に調査を委嘱。同21日に同じ巨人の笠原、松本竜の関与も発表し、今月10日には3選手を無期失格処分とし、巨人には1000万円の制裁金を科した。その迅速な対応と的確な判断力を評価する声は多い。

 機構会長としては競技普及を目的とした野球振興室をNPB内に新設。侍ジャパンの事業会社「NPBエンタープライズ」を立ち上げ、組織改革を断行してきた。

 賭博問題は警視庁の組織犯罪対策4課が、賭博罪に当たるかどうかや暴力団関係者の関与を調べる方針。捜査次第で球界に再び波紋が広がる可能性もある。熊崎コミッショナーも「組織的全容を明らかにできていない」と話したように、賭博問題は完全収束とはいえない。任期の延長で12球団が真相究明と混乱の収束を熊崎コミッショナーの手腕に託すことになる。

 ◆熊崎 勝彦(くまざき・かつひこ)1942年(昭17)1月24日、岐阜県生まれの73歳。72年検事任官。東京地検特捜部長、最高検察庁公安部長などを歴任し、リクルート事件や金丸信自民党副総裁(当時)の巨額脱税事件などを担当。05年からプロ野球のコミッショナー顧問として暴排問題などに取り組む。14年1月にコミッショナー就任。

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