巨人、野球賭博3選手の契約解除 福田涙「どうしていいか…」

[ 2015年11月11日 05:30 ]

無期失格となり、巨人から契約を解除された(左から)福田聡志、笠原将生、松本竜也の3投手

 巨人は野球賭博に関与した3選手を山岸均総務本部長が都内で個別に呼び、契約解除を通達した。コミッショナー裁定の後に開かれた球団側の会見には、久保博球団社長と森田清司法務部長が出席。通達を行った際の3選手の様子を、森田法務部長が明らかにした。

 スーツ姿の福田は涙ぐみながら「軽はずみに始めてしまった。その後もどうしてもやめられなかった。自分の甘さを後悔している」と語った。9月12日に三男が誕生したこともあり「家族に対して申し訳ない。今は子供の相手をしている時だけが気が安らぐ」とうなだれていたという。

 最終報告書によると、福田、笠原はA氏がプロ野球OBの知り合いだったことで「気を許して」交際を始めた。3選手は問題が発覚しそうになった当初、携帯電話から野球賭博のやりとりのメールを削除。B氏と相談するなどして、金銭ではなく「食事を賭けていただけ」と口裏を合わせ、「復元されたメールに金銭の記載があるとしても、それは冗談を言い合っていたもの」などと虚偽の弁解を続けていた。その後、メールの内容に窮するなどして真実の供述に至った。

 昨年に裏カジノに出入りしていたことが球団に発覚した後も、中学の先輩C氏らと横浜や六本木でバカラ賭博を続けていた笠原は、9日に原沢敦球団代表が引責辞任したことなどを受け「いろんな人の人生をむちゃくちゃにしてしまい、償っても償いきれない。この思いは死ぬまで引きずると思います」と語った。松本竜は「多くの方に迷惑を掛け、自分なりに反省しています」と言った。

 福田は今後の人生について「今まで野球しかやってこなかったので、どうしていいか分からない…」と途切れ途切れの言葉をつなぎ合わせるように話したという。森田法務部長は「個人的にはこれからも相談に乗ろうと思っている」と語った。 

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2015年11月11日のニュース