巨人3選手を任意聴取 野球賭博問題で警視庁 事実関係認める

[ 2015年11月10日 14:19 ]

 プロ野球巨人の野球賭博問題で、警視庁組織犯罪対策4課が、福田聡志投手(32)と笠原将生投手(24)、松本竜也投手(22)の3選手から任意で事情聴取したことが10日、捜査関係者への取材で分かった。3選手は事実関係を認めているという。

 組対4課は今後、仲介者の男性らからも事情を聴くなどして事実確認を進め、賭博罪に当たるかどうかや暴力団関係者の関与の有無を調べる方針。捜査の進展次第では、さらに球界に波紋が広がる恐れもある。

 巨人は9日、3選手の契約を解除する方針を決め、原沢敦球団代表の引責辞任を発表した。

 巨人や日本野球機構(NPB)の調査委員会(委員長・大鶴基成弁護士)によると、福田投手は今年5~9月ごろ、笠原投手が紹介した大学院生の男性と高校野球の甲子園大会で複数試合、プロ野球と米大リーグの試合でそれぞれ約10試合に賭けた。

 笠原投手は昨年4~10月ごろプロ野球で、この大学院生と約10試合、知人の飲食業者の男性と10~20試合に賭けた。松本投手は昨年6~10月ごろ、飲食業者とプロ野球の十数試合に賭けていた。3選手は一般客が入れないカジノにも出入りしていたという。

 調査委は、大学院生と飲食業者を野球賭博常習者と認定。現時点で3投手とも八百長行為は確認されていないとしている。巨人は出場していない試合に賭けることを禁じた野球協約第180条違反で熊崎勝彦コミッショナーに3選手を告発し、警視庁に相談していた。

続きを表示

2015年11月10日のニュース