阪神 FA中日・高橋聡獲り 交渉解禁12日にも速攻アタックへ 

[ 2015年11月10日 10:41 ]

FA宣言をした中日・高橋聡

 阪神が国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した中日・高橋聡文投手(32)の獲得に乗り出すことが分かった。中継ぎ陣強化を狙い、交渉解禁となる12日を待って速攻アタックをかける方針が固まった。

 「公示されたことを確認できれば、動くことになる。左の中継ぎが少ないという現状がある」

 球団関係者は個人名を伏せながら、左の中継ぎ補強へ動くことを認めた。今季のチーム防御率3・47はリーグ5位。特に救援陣は全体的な高齢化が浮き彫りとなり、左腕では52試合に登板した33歳高宮の奮闘に頼った。13年に61試合に投げた加藤は体調不安を抱えた今季は6試合登板にとどまり、シーズン終了後に戦力外。若手の台頭も少なく、今季終盤には先発要員の能見をブルペン待機させるなど苦しい台所事情に陥った。

 左腕不足の懸案解消へ白羽の矢を立てたのが中日で実績を誇る高橋聡だった。数少ない速球派の中継ぎ左腕として05年にはチーム最多の61試合に登板。今季は35試合に登板して3勝3敗で防御率3・51ながら、32歳という年齢を考慮しても、まだ活躍を期待できる。

 今季の推定年俸3000万円が中日では獲得に伴う補償を求められないCランクに位置づけられる点も大きい。すでに球団内では高橋聡の獲得を今オフのFA戦線の最優先事項に決定。早ければ12日にも交渉を持つ構えだ。

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