金本監督 超異例の2軍施設訪問 収穫あり 後継者は横田

[ 2015年11月8日 11:16 ]

横田(左)のロングティーを見つめる金本監督(中央)と掛布2軍監督

 阪神の金本知憲監督(47)が7日、高知の秋季キャンプに同行しなかった残留組視察のため西宮市内の鳴尾浜球場を訪れた。秋季キャンプ中に1軍監督が2軍施設を訪問するのは超異例。7時間を超える滞在で背番号6の後継者候補となる“金の卵”に来季3年目を迎える横田慎太郎外野手(20)の名前を挙げ「3割40本。そういうつもりで育てたい」と大きな期待とともに覚悟も示した。

 ファンの期待の高さは場所が違っても同じだった。キャンプ地の高知・安芸を一時離れた金本新監督が姿を見せたのは鳴尾浜球場。新指揮官をひと目見ようと収容人員300人の球場は超満員。練習開始から1時間30分後の午前11時30分には練習日では異例とも言える入場規制が敷かれ、球場外にファンがあふれるほど。そんな熱い視線を受ける中で、金本監督は光輝く金の卵を見つけた。

 「楽しみな選手が何人か見られたので良かった。一番に目についたのは、高卒1年目の植田、横田、一二三。(横田は)体つきから見ての通り、想像通りの打球が飛んでいると思った」

 横田は一二三とともに実施した居残り特打で144スイング中、本塁打性の打球を31本。中堅後方のバックスクリーンを超える推定飛距離140メートル弾には、金本監督も目を丸くした。

 「(まだ)欠点は多いよ。(ただ)腰がちゃんとレベルに平行にしっかりと回っている。だから、あんなに強い打球が打てる。できるようにするだけでも時間がかかるからね」
 通算476本塁打を記録した大打者も、その素質にうなった。横田は入団2年目の今季、ウエスタン・リーグで103試合に出場し打率・213、9本塁打に終わった。ただ、パワーと遠くに飛ばすことは天性のものがあり将来の大砲候補の一人であることは明確。球団の長年の課題である「生え抜きの長距離砲」育成へ向けて、新指揮官と掛布2軍監督も話し合いの場を持ち、未完の大器を大きく育てていく方針で一致した。

 「(横田は)振る力と飛距離を持っている。それを生かすようなね。小さくまとめないでね。3年かかって打率3割、10本塁打にするよりも5、6年かけて3割、40本というのをね。そういうつもりで育てていきたい」

 フリー打撃から身ぶり手ぶりを交えて密着指導し、ステップ幅や打撃フォームなどを直接アドバイスした。

 阪神では、金本監督が現役時代の05年に40本塁打を記録したのを最後に日本人選手で40本塁打に到達した選手はいない。それだけに背番号24への期待は自然と大きくなる。また、自身と同じ左打者、外野手という共通点もあり、背番号6の後継者候補としての夢も広がる。「そこ(1軍キャンプ)までのレベルには行っていないと思う。この秋、どう仕上がるかによるけど」。来季高卒3年目を迎える若虎に、さらなる成長に奮起も促し、球場を後にした。 (山本 浩之)

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