小久保監督「ゴロならゴー」 捕手ブロック禁止ルールで追い風

[ 2015年11月8日 09:20 ]

韓国代表・金寅植監督(右)と握手を交わす小久保監督

国際大会「プレミア12」予選ラウンドB組 日本―韓国

(11月8日 札幌D)
 初開催される国際大会「プレミア12」は8日、札幌ドームで予選ラウンドB組の日本―韓国で開幕する。札幌市内のホテルで行われた監督会議では、大リーグで導入されている本塁上の危険な衝突を防ぐためのルールの適用を確認した。走力はあるが、体格で劣る侍ジャパンにとっては走路が空き、相手のブロックの可能性が減るルール適用は追い風となる。先発する大谷翔平投手(21)を足技で援護する。

 小久保監督、鹿取投手コーチ、そして韓国側が出席した監督会議は予定された30分間をオーバーした。国際大会ならではのルールがある。その一つが、本塁上の衝突プレーを厳しく取り締まるルール適用の確認だった。

 「コリジョン(衝突)ルールが採用されるのが一番大きなもの。(導入済みの)メジャーの試合を見ても、ほとんどが本塁のクロスプレーは“追いタッチ”になる。走者三塁のスタートは、ほぼゴロならゴー(本塁突入)で大丈夫だと思う」と小久保監督。大リーグでは昨季から、日本のプロ野球でも来季から導入される。走者は、本塁を守る選手(主に捕手)へ走路を外れたタックルが禁じられ、捕手は捕球前にホームベースをブロックすることが禁止に。この日の監督会議でも映像で例を用いて確認を行い、奈良原ヘッドコーチは「走者は完全に接触してはいけないというものではなく、普通に走って問題ない。逆に捕手の方が(心理的に)走路を空けなければいけないから、縛りは大きい」と説明した。

 足を使った攻撃は侍ジャパンの長所だ。さらに体の大きい対戦国の捕手も、むやみにブロックはできないとなれば、故障のリスクは減り、本塁へ思い切った突入が可能となる。三塁コーチを務める仁志内野守備走塁コーチも「体の大きな外国人にブロックで止められたら不利だが、日本人はスライディング技術も高い」と利点を強調した。

 1番を務める秋山は「走路が空くので、ためらいがなくなる」と歓迎。トリプルスリーで盗塁王にも輝いた山田も「次の塁を常に狙っていきたい」と貪欲に話した。1点の重要性が増す国際大会で大きなプラス材料だ。

 「韓国戦に勝って、いいスタートを切って何が何でも世界一になる」。そう話した小久保監督率いる侍ジャパンが追い風に乗って、初代王者まで駆け抜ける。 (倉橋 憲史)

 ▽本塁上でのクロスプレーに関するルール 大リーグではクロスプレーによる捕手の故障が相次いだことを受け、昨季から導入。捕手はボールを保持していない限り、走路をふさぐことはできず不当にふさげば生還が認められる。逆に走路上にいない捕手に不当に体当たりすれば、走者はアウト。日本でも10月の宮崎フェニックス・リーグで「走者の体当たり禁止」「捕手の走路妨害の禁止」の新ルールを試験導入し来季から野球規則に明記されることになった。

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