日立製作所の元西武・山本 進化151キロ「ピッチングが分かってきた」

[ 2015年11月3日 05:30 ]

<日立製作所・JFE西日本>8回1失点と好投した日立製作所・山本

スポニチ後援第41回社会人野球日本選手権第4日・1回戦 日立製作所4―1JFE西日本

(11月2日 京セラドーム)
 2日に京セラドームで1回戦3試合を行った。日立製作所は、先発した元西武・山本淳投手(33)が8回1失点と好投。JFE西日本を4―1で下して2回戦進出を決めた。伯和ビクトリーズは機動力を生かした攻撃で富士重工に快勝。Hondaは8回に決勝スクイズを決めて、前年4強のパナソニックに競り勝った。

 元西武の山本が8回2安打1失点と快投。入社2年目で都市対抗、日本選手権と全国の舞台で初先発の33歳右腕は「めちゃくちゃ疲れました。満足です。いつも以上の力が出せた。妻にいい報告ができる」と131球の熱投に笑みをこぼした。

 初回から150キロをマークするなど飛ばした。3回には自己最速にあと1キロと迫る151キロも計測。スライダーも駆使して8三振を奪い「30歳になってからピッチングが分かってきたんです。力を入れるべきところと楽に投げるところとか」と振り返る。東海大相模―国際武道大―TDK千曲川を経て06年の大学・社会人ドラフト3巡目で西武入りも、通算7年で主に中継ぎで37試合0勝3敗と思うような成績を残せないまま13年オフに戦力外通告を受けた。それでも「過去を見ても仕方がない。今だけ頑張ろう」と日立製作所では新たにフォークを習得。さらに西武時代の大先輩で、今季限りで現役引退した西口の足の上げ方なども取り入れて進化した。

 「いつ野球人生が終わるか分からないので、周りの人に感謝してやるだけ」。チームと、支えてくれた妻に感謝する山本がフル回転を誓った。

 ▼JFE西日本・村上文敏監督 負けた時は何を言っても言い訳ですから。この経験を絶対、来年に生かしたい。

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2015年11月3日のニュース