巨人・阿部 スロートレで開幕100%「高橋監督を男に」

[ 2015年10月31日 09:50 ]

阿部(右)と談笑する高橋監督

 巨人・阿部慎之助内野手(36)が30日、100%の状態で来季の開幕を迎えるため、あえてスロー調整を行う考えを明かした。一塁手に転向した今年は1月のグアム自主トレから猛練習を行い、ハイペースで仕上げたが、その影響から開幕前に疲労が蓄積。シーズン中は故障が相次いだ。反省を生かした新たな調整法で打棒を復活させ、高橋由伸新監督(40)を日本一へ導く。

 秋晴れが心地よい川崎市のジャイアンツ球場。阿部は練習前にベンチにゆっくりと腰を下ろし、今季の反省とオフの練習計画を語り始めた。

 「今季はペースを上げすぎた。どこに(ピークを)合わせるかだよな。今年のオフはスローペースでやるよ」

 昨オフは超ハイペースで仕上げた。1月のグアム自主トレは初めて早出練習を導入。器具を使った筋力トレーニングもプロ入り初めて“解禁”するなど、体を徹底的にいじめ抜いた。捕手から一塁手に転向し、不退転の覚悟で臨んだだけに動かずにはいられなかった。

 宮崎キャンプは順調だったが、沖縄キャンプに移った直後に右ふくらはぎに張りを訴え、完全別メニューで調整。開幕には間に合ったものの、4月に左太腿肉離れ、6月に首痛と、故障による離脱が相次いだ。111試合出場で打率・242、15本塁打、47打点と満足のいく成績を残せなかった。

 「宮崎に100で入ったけど、沖縄では早くも20ぐらい。それでケガをするというオチだった」

 来季は16年目の37歳。年齢や体調を踏まえ、あえて調整を遅らせる。年明けのグアムでは「雲隠れするよ」。合同練習を行ってきた長野、坂本とは別行動をとり、基礎体力強化に専念する。1月中旬に宮崎へ移動し、バットを振り始める。ヤクルトとのCSファイナルSではバットを短く握り、打率・688を残したが、安打は全て単打。「あれじゃ本塁打5本で終わっちゃう。求められてるのはそれ(打率)だけじゃない」と打撃ももう一度、見つめ直す。

 全ては高橋新監督を胴上げするためだ。指揮官は97年、自身は00年オフの入団。大卒ドラフト1位(逆指名)という同じ立場の先輩には、よく食事に連れていってもらった。共に選手会長や主将を担い、10数年にわたって巨人をけん引。26日の監督就任会見で「野手でいえば阿部、長野、坂本。彼らが中心となって戦ってくれないと強いチームにはなれない」とV奪回の鍵を握る一人に指名されると、覚悟と期待を受け止めて「高橋監督を男にしたい。優勝できるように頑張る」と決意を新たにしていた。

 前日はソフトバンクの日本一連覇をテレビで見届けた。「横綱相撲だったな」。短い言葉に悔しさがにじんだ。雪辱のシーズンで完全復活へ。熱き思いは胸にしまい、じっくりと体を仕上げる。(青木 貴紀)

 ≪阿部尻上がり“状態スケジュール”≫

 ▼11月 ジャイアンツ球場でトレーニング
 ▼12月 都内ジムで調整
 ▼1月上旬から中旬 グアム←40%
 ▼1月中旬から下旬 宮崎
 ▼その後、宮崎合同自主トレ合流2月1日 キャンプイン←まだまだ50%
 同中旬~ 沖縄キャンプ←70%から開幕照準

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