ヤク石川　唯一の四球が致命傷…投手スタンにストライク入らず

＜ヤ・ソ＞５回１死一、二塁で降板する石川（中央）

ＳＭＢＣ日本シリーズ２０１５第５戦 ヤクルト０－５ソフトバンク

（10月29日 神宮）
　ヤクルト・石川がこの試合で与えた唯一の四球。これが勝敗を分けるポイントになった。４回に２点先制され、続く５回は１死二塁で打者は投手のスタンリッジ。バスターでの強攻策を選択したソフトバンクベンチに対し、捕手の中村は「ストライクゾーンに投げれば振ってくれると思った」と全６球シンカーを続けて空振りを誘った。しかし、石川は１ボール２ストライクと追い込んでから３球続けてボールで四球を与えて降板した。

　続く２番手・石山が明石の左前適時打などを浴びて２失点。石川は「（四球は）僕の投げミス。あそこを抑えていれば次の得点というのはなかった」と悔やんだ。今シリーズ５試合でヤクルト先発投手陣が許した四死球は計１１。うち６個が失点に絡んだ。中村が「どこからでも点を取れるから、打ち取れる打者でアウトを取らないといけない」と振り返ったように、確実に２個目のアウトを取っておきたかった場面。そこでピンチを拡大したことが致命傷となった。　（東尾　洋樹）