【東尾修氏大分析2】お見事!6連打中4本シンカー狙い打ち

[ 2015年10月25日 11:24 ]

<ソ・ヤ>4回2死一、三塁、石川の低めの球をファウルする高谷

日本シリーズ第1戦 ソフトバンク4-2ヤクルト

(10月24日 ヤフオクD)
 4回のソフトバンクの集中打は見事だった。1死からの松田の先制本塁打。2ボール1ストライクから、2球前に空振りしていたシンカーを左中間に運んだ。松田はかなりベースから離れて打席に立つので、ヤクルト・石川はバットが届きにくい外角にシンカーを投げたわけだが、松田はしっかりと踏み込んで打った。石川にしてみれば“だまし打ち”にあった気分だろうが、離れて打席に立っている分、初球、3球目の内角球がさほど効いていなかった。

 松田の本塁打だけでなく中村晃、高谷、川島も含め、6連打中4本がシンカーを狙ったもの。4回の攻撃が始まる前にソフトバンクはベンチ前で円陣を組んでいたが、狙い球が徹底されていたのだろう。そこに石川の生命線であるシンカーが、この回は若干落ちが悪かった。それにしてもソフトバンクの各打者は質、意識ともに高い。李大浩にせよ、松田にせよ、走者がいれば右方向にしっかり打つ。打線がつながるわけである。

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2015年10月25日のニュース