ロイヤルズ2年連続WS進出 二塁送球の隙突き一塁から激走決勝点

[ 2015年10月25日 05:30 ]

<ロイヤルズ・ブルージェイズ>ワールド・シリーズ進出を決めMVPのエスコバル(中央)らロイヤルズ・ナインは歓喜

ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ロイヤルズ4―3ブルージェイズ

(10月23日 カンザスシティー)
 ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦が23日(日本時間24日)、カンザスシティーで行われロイヤルズが4―3でブルージェイズを下し、4勝2敗で2年連続4度目のワールドシリーズ(WS)進出を決めた。出場登録外ながら川崎宗則内野手(34)がベンチ入りしたブ軍は8回に一度は同点としたが力尽き、22年ぶりのWS進出はならなかった。ロ軍は27日(同28日)に本拠で開幕するWSでメッツを迎え撃つ。

 本拠地を襲った雨は味方だった。8回表終了後、降雨により45分間の中断。再開直後の無死一塁から4番ホスマーの右翼線安打で、一塁走者のケーンが一気に勝ち越しの本塁を駆け抜けた。

 「最初はホームまで行けると思わなかった。大きなプレーだった」。右翼手のバティスタが二塁送球した隙を突いて生還したケーンは、そう振り返った。敵の左腕エース・プライスから7回までに3点を奪い、2点リード。8回に同点とされたが、逆にチームの底力を証明した。「キャンプの初日からWSの舞台に再び進むことを目指していた。型にはまらない点の取り方だったが、これがうちの野球」とネド・ヨースト監督。勢いで勝ち上がった昨年とは違い、細やかな野球で地区優勝し、WS進出を懸けたこの大一番では相手の隙を逃さず決勝点を奪った。

 昨年はジャイアンツに敗れ果たせなかったWS制覇。「また、あの舞台に戻れる。これ以上の状況は求められないよ」とケーンは、30年ぶりの世界一への挑戦権を得て笑顔を見せた。

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