阪神・呉昇桓、残留に前向きも「いろんな方向で考えている」

[ 2015年10月24日 06:45 ]

韓国へ帰国する呉昇桓

 阪神の呉昇桓投手(33)が23日、関西国際空港発の航空機で韓国へ帰国した。今季で2年契約の2年目が終了し、去就に注目が集まる右腕は、金本新監督との“共闘”を熱望。残留へ前向きな言葉を残した。

 「金本さんとは何度か会ったこともある。良い選手で、良い人だと思う。(金本監督のもとで)1度はやってみたい気持ちはある」

 来季の所属チームが決まっていない石仏が虎の新指揮官に思いをはせた。サムスン時代から「知っているのは(連続フルイニング出場の)世界記録。すごいことで尊敬している」と日本の「鉄人」に注目。オフの過ごし方については「(例年より)休みを減らしてトレーニングを始めようと思っている」と厳しい練習を選手に課すことを宣言した金本監督を意識したような“鉄人魂”で、鍛錬に励むことを誓った。

 自身の去就に関しては「そこは自分が気にすることではない。エージェントがやってくれる仕事なので。球団との話し合いを少しずつ進めている。待つだけ」と阪神との残留交渉を行っていることは明かしたが、進ちょくに関しては語らなかった。

 14日には韓国・スポーツ東亜(電子版)が、呉昇桓にメジャー挑戦の意思があることを報じるなど情報が錯綜(さくそう)。本人は「その(メジャー挑戦の)部分は決まっていない。いろんな方向で考えている」と含みを持たせた。

 周囲が騒がしくなる中で、ブレなかったのは猛虎への思いだ。

 「(残留したい)気持ちは持っている。他の選手とも仲良くなったのでね。他のこと(他球団)は考えていない」と、国内他球団へ移籍する可能性は低いことを示唆。来季、再び甲子園のマウンドに仁王立ちする姿を誰もが待ち望んでいる。(遠藤 礼)

続きを表示

2015年10月24日のニュース