大鶴委員長「実効性のある再発防止策を考えたい」

[ 2015年10月22日 05:30 ]

記者会見で、新たに2選手が野球賭博を行っていたと発表するNPB調査委員会の大鶴基成委員長(中央)。左は宮本慎也委員

巨人・笠原、松本竜 野球賭博関与発覚

 【NPB調査委・大鶴委員長に聞く】

 ――3選手とも金品の授受があったか。

 「金銭をかけていたことは確認している。金銭の授受があったケースもある。授受に至らずに、債権、債務、支払う義務でとどまっているものなど、さまざま」

 ――A氏は前回の人物か。B氏との関係は。

 「そうです。B氏は飲食店の経営者。(2人は)深い交際はないと思います。AとBは単独でそれぞれ笠原選手、福田選手とつながっているという認定です」

 ――不正行為(八百長)にあたる野球協約第177条に該当しないのか。

 「結論的にはそうですね。福田選手の場合は、2軍の選手で1軍の試合に出ておりませんから177条の1項6号ではなくて、180条1項2号の規程を適用する。もちろん1号にも該当する事実が判明した」

 ――笠原、松本竜の賭博で巨人戦は含まれていたのか。

 「今のところ、含まれているという認定はしておりません」

 ――1軍選手との共謀もなかった。

 「そうですね」

 ――今後に向けて。

 「詰めのヒアリングが必要かと思います。事実解明はかなりのところまで進んだと思っていますが、コミッショナーから再発防止策も作成してもらいたいと委嘱されている。宮本委員のように選手の世界の事情に詳しい方にも見解を出していただいて、実効性のある再発防止策を考えたい」

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