巨人、2投手の野球賭博関与認める「野球史を汚し深くおわび」

[ 2015年10月21日 18:43 ]

会見の冒頭に深々と頭を下げる読売巨人・久保球団社長(左)と森田法務部長

 日本野球機構(NPB)の調査委員会が新たにプロ野球巨人の笠原将生投手(24)と松本竜也投手(22)の2人が野球賭博を行っていたとの中間報告を発表したことを受け、巨人の久保博球団社長は21日、東京・大手町の読売新聞本社で記者会見を行い、両投手が事情聴取に対して事実を認めていると発表した。「野球史を汚すような選手を出したことに、深くおわび申し上げたい」と陳謝し、警察に相談していることも明らかにした。

 調査委がメールなどを解析した結果、巨人の調査では野球賭博をしていなかったとされた笠原投手らの関与が判明。福田聡志投手(32)と笠原投手はマージャンやバカラでも賭けを行っていたことが分かった。野球賭博への関与が3選手に拡大し、恐れていた球界全体への波及が懸念される事態となった。

 ただ、笠原、松本竜両投手に八百長行為はなかったとの認識を示し、出場していない試合に賭けることを禁じた野球協約第180条に違反しているとして熊崎勝彦コミッショナーに追加告発した。177条で不正行為とされている八百長行為が認められれば永久失格処分となる可能性があるが、180条違反では1年間か無期の失格処分となる。

 調査委は現時点では3投手ともに間接の関与を含めて八百長行為は認められないとした。ただ、3投手と賭博行為をしていた2人の知人のうち1人からはまだヒアリングできておらず、事態が悪化する可能性はある。調査委は現時点で巨人戦は笠原投手の賭けの対象には含まれていないとしている。

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2015年10月21日のニュース