バッテリー賞 セは選考白熱も「捕手・中村」が決め手

[ 2015年10月21日 05:30 ]

プロ野球最優秀バッテリー賞選考会に出席した(左から)野村謙二郎氏、牛島和彦氏、東尾修氏、田淵幸一氏、有藤通世氏、張本勲氏

2015年度プロ野球最優秀バッテリー賞選考委員会

(10月20日)
 パは最多勝、最優秀防御率などに輝いた日本ハム・大谷を推す声が多数。女房役はコンビを組む機会が多かった大野が選ばれた。

 野村氏は「防御率1点台で優勝の原動力になった。選考に迷う」とソフトバンクの守護神・サファテ―高谷も候補に。ロッテの涌井―田村の名前も挙がる中、最終的には大谷―大野で意見が集約されて受賞が決定。ただ、東尾氏は「大谷は二刀流とはいえ、あの若さで投球回数が160イニングでは少ない」とさらなる向上を求めた。また、有藤氏は楽天の松井裕―嶋を挙げ「非常に立派だった」と活躍を称えた。

 セでは14年ぶりVのヤクルト・石川―中村がまず6票を集めた。田淵氏は「毎年捕手は悩むが、久しぶりに捕手が決まった」と、136試合に出場して投手陣をまとめた中村の活躍を評価。牛島氏も「捕手から見ても石川―中村」とした。阪神の藤浪―鶴岡、広島の前田健―石原の声も挙がったが、白熱の議論の末に石川―中村が受賞。張本氏は「優勝チームから選びたい。相当なプレッシャーがかかるし、中村は頑張った」と総括した。

 ◇選考委員◇
張本  勲(元ロッテ)
有藤 通世(元ロッテ監督)
田淵 幸一(元ダイエー監督)
東尾  修(元西武監督)
牛島 和彦(元横浜監督)
野村謙二郎(元広島監督)
吉村 禎章(元巨人)
槙原 寛己(元巨人)
石井 一久(元西武) ※敬称略

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