ヤクルト・石川、14年ぶり日本一へ“吉兆”バッテリー賞

[ 2015年10月21日 05:30 ]

笑顔で握手する中村(左)と石川

 24日から始まる日本シリーズに出場するヤクルト、ソフトバンクは20日、それぞれ練習を行った。ヤクルトは今年度の「最優秀バッテリー賞」(スポーツニッポン新聞社制定)に輝いたエース・石川が、中村との名コンビで今度は「日本一のバッテリー」を目指すと宣言した。

 最優秀バッテリー賞受賞を聞いた石川は「1つの目標だった賞。価値のある2人での受賞になった」と喜んだ。ヤクルト勢の受賞は01年の藤井―古田以来。前回日本一のエースと正捕手だ。ならば、日本シリーズも「14年ぶり」の頂点に駆け上がるまで。大事な第1戦(ヤフオクドーム)の先発を任されることが濃厚な左腕は、ほころんだ表情をすぐに引き締めた。

 「日本一を獲れるチャンスが残っている。この賞に恥じぬように、チャンスをつかみたい。日本一になりたいと思います」

 石川にとっては、リベンジの機会がやってくる。14日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ初戦(神宮)。巨人相手に5回5安打2失点の好投も、坂本の一発に泣き敗戦投手となった。その後、チームは4連勝でCSを突破。「僕だけ勝てなかったけど、リベンジのチャンスがある」と闘志が湧き上がった。相手はレギュラーシーズン90勝を挙げた巨大戦力を誇るソフトバンク。「打線もいいが投手もいい。いかにディフェンスが頑張れるか。何とか投手で頑張っていきたい」と力強かった。

 今季はチームトップの13勝を挙げたレギュラーシーズンの25試合、そしてCSファイナルSでの1試合で全て中村とバッテリーを組んだ。「中村の成長が今年の優勝を勝ち取った。10歳下だが、本当に頼もしい扇の要です」と女房役を絶賛。大舞台へ向けて「中村と力を合わせて、チームに勝利を持ってこられる投球をしたい」と誓っていた。 (町田 利衣)

続きを表示

この記事のフォト

2015年10月21日のニュース