金本氏 阪神監督就任要請を受諾 再建へ「燃えています!」

[ 2015年10月18日 05:30 ]

阪神の監督就任要請を受諾した金本氏

 阪神は17日、球団OBで2003年と05年のリーグ制覇に大きく貢献した金本知憲氏(47=スポニチ本紙評論家)が、次期監督への就任要請を受諾したと発表した。同日午後5時すぎに南信男球団社長(60)に電話連絡があったという。現役時代に「アニキ」と慕われたプロ指導歴のない新監督に、リーグ優勝から10年間遠ざかるチームの再建が託された。週明けにも就任記者会見が開かれる見通しだ。

 第33代阪神監督に就任することが決まった金本氏は早速、スポニチ本紙取材に対して熱い決意を示した。

 「決めた以上はやり通します。燃えています!」

 10月に入って1、8、12日と3度にわたって球団幹部と会談。CS敗退決定でシーズンが終わった12日は、正式に次期監督就任を要請された。金本氏は自ら週末の17日に回答期限を設定。14日からは家族らとの相談のために地元の広島に帰省し、熟考を重ねていた。

 受諾の連絡を受けた南球団社長は、この日は取材対応しなかったが、以前には「監督を受ける気は当初ゼロだったと思う。口説いて何とか受けてもらいたいと説得していた」と明かした。事実、金本氏は就任に消極的で、最近まで「荷が重い」などと周囲に漏らしていた。それでも3度の会談、まさに「三顧の礼」を経て首を縦に振った。

 いばらの道をあえて選んだ。今年で10年連続のV逸となり、主力選手は高齢化している。安定した打撃成績を残してきたマートンは退団が確実、守護神の呉昇桓(オ・スンファン)もメジャー移籍が取り沙汰され、来季の戦力ダウンは必至。投打で外国人選手に依存してきた戦力構成からの脱却は急務だ。

 課題山積の中、球団は03、05年のリーグ優勝の立役者に大きな期待を寄せる。02年冬に広島からFA移籍。低迷していたチームを有形無形の影響力で猛虎へと変貌させ、当時の星野監督に「阪神を変えた男」と称された。総力を挙げた交渉の着地に、坂井信也オーナーは「一報を聞いてホッとしております」と満足げにうなずいた。

 金本氏の招へいに精力を傾けてきたことから既に7人が退任した今季コーチ陣に代わる人選は進んでいない。週明けにも行われる就任会見を境に新監督と意見交換しながら、速やかに組閣作業に着手する見通しだ。

 ◆金本 知憲(かねもと・ともあき)1968年(昭43)4月3日、広島県生まれの47歳。広陵では甲子園出場なし。東北福祉大から91年ドラフト4位で広島に入団。00年に打率・315、30本塁打、30盗塁でトリプルスリー達成。02年オフにFA宣言し阪神に移籍。99年7月~10年4月に1492試合連続フルイニング出場の世界記録を樹立した。04年打点王、05年MVP、ベストナイン7度。12年限りで現役引退。通算成績は2578試合(歴代8位)で打率・285、2539安打(同7位)、476本塁打(同10位)、1521打点(同8位)、167盗塁。右投げ左打ち。

 ≪監督受諾までの経過≫

 ▽9月27日 リーグ優勝の可能性が消滅し和田監督の退任が決定的に。新監督候補が金本氏に一本化されたことが判明。

 ▽同30日 球団取締役会で和田監督の退任が決定。坂井オーナーと南球団社長のトップ会談で、金本氏への監督就任要請が決まる。

 ▽10月1日 南球団社長ら球団幹部と金本氏が兵庫県内のホテルで極秘会談。チーム再建論を交わす。

 ▽同8日 2度目の極秘会談。球団は結論をせかさず、金本氏の熟考を待つ姿勢。

 ▽同12日 チームのCS敗退が決まり、都内で3度目の接触。球団が監督就任を正式要請。

 ▽同14日 金本氏は本紙の取材に「今週末には結論を出す」。講演会でファンから質問され「やるなら人生をかけてやる」。

 ▽同16日 金本氏は本紙の取材に「しっかり考えて、あす(17日)返事するよ」と明かす。

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