内川 延長10回サヨナラ打!「打った瞬間、頭が真っ白」

[ 2015年10月14日 22:18 ]

<ソ・ロ>延長10回1死満塁、右前にサヨナラ打を放ち両手を広げ喜ぶ内川

パ・リーグCSファイナルS第1戦 ソフトバンク3―2ロッテ

(10月14日 ヤフオクD)
 試合を決めたのは、やっぱりこの男、内川だった。2―2で迎えた延長10回、1死満塁で右前へサヨナラ打を放った。

 「良かったです。本当にほっとしました」と息をつく内川。延長に入った瞬間、昨年、日本ハムと対戦したファイナルS初戦でも9回サヨナラ勝ちしたことを思い出し「いつか、こっちに流れが来る」と思った。さらに、先頭の上林が振り逃げで出塁したのを見て「何か起きるな」と確信した。それでも「自分まで回ってくるとは思わなかった」と言う。1死一、三塁で、3回に同点弾を放っている柳田が敬遠気味の四球で歩かされ、内川との勝負となった。

 レギュラーシーズンでは8年連続の打率3割を逃し、不振もあった内川だが「シーズン中、チームに迷惑かけた場面も多かったので、結果となってあらわれてくれてよかった」と語り、「とりあえず、バットに当たれと…手応えも何もなかった。打った瞬間、頭が真っ白だった」という一打は、この日3本目の安打。一瞬のうちにもみくちゃにされ「足踏まれてスパイクが破れたんで、あとでビデオを見て誰が踏んだか見てやる」と笑った。

 これで、アドバンテージの1勝を含めて2勝としたソフトバンク。2年連続の日本シリーズ進出へ大きな勝利となったが「3勝するまでは終わりではない。気を緩めることなく行きたい」とキッパリ。

 工藤監督も「何とも言えないです。それもサヨナラということで、キャプテンが打ってくれて、みんながチャンスをつくってくれて、本当にみんなで勝ち取った1勝だと思う」と語り、リーグ覇者の意地で「一つも負けないつもりで、あしたも全員で戦っていく」と力を込めていた。

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