JR東日本・堀井監督が注目 完成度高い社会人右腕BIG3 

[ 2015年10月14日 09:00 ]

王子・近藤

 22日のドラフト会議まで8日。楽天が仙台育英・平沢大河内野手(3年)の1位指名を公言する中、他の11球団は1位選手の絞り込み作業を行っている。JR東日本の堀井哲也監督(53)に注目選手を聞いた。 

 社会人は昨年に比べ、目玉となる選手は不在。そんな中、近藤均(王子)、近藤大(パナソニック)、横山(NTT東日本)の右腕トリオが「社会人ビッグ3」と言えるのではないか。

 近藤均は今年の都市対抗で2完封を成し遂げるなど、大舞台で成長した姿を見せた。カットボールやフォークの精度が上がり、打者は狙い球を絞りにくくなった。日本代表で国際大会を経験したことで一つレベルアップしたと思う。近藤大は4月の京都大会で対戦して1点に抑えられた。直球はスピードガン以上に速さを感じ、スライダーの切れも抜群だった。プロでも先発完投型だろう。同じ東京地区の横山は今年は変化球主体の組み立てをすることが多かったように見えた。一番の武器は真っすぐだと思うので、プロでは打者を押し込むシーンを見たい。

 2番手グループは左腕・加藤(新日鉄住金かずさマジック)、石橋(Honda)、関谷、東條大(ともにJR東日本)あたりか。加藤は130キロ台でも球持ちがいいから打ちにくい。関谷は外角の制球力が上がったし、チェンジアップで三振を取れるようになった。

 野手で上位指名を受けそうな選手は捕手の木下(トヨタ自動車)。「長打の打てる大型捕手」で肩も強いので、球団の補強ポイントに合致すれば1位指名もあると思う。高校まで内野手だった船越(王子)は捕手経験は浅いが野球センスを持っている。原田(日本生命)はバットコントロールが巧みな内野手で、守備もうまい。最後にうちの石岡、影山の両外野手。指名は微妙なところだが、仮に指名漏れしても来年はプロ入りするんだという気概を持って取り組んでほしい。

 ◆堀井 哲也(ほりい・てつや)1962年(昭37)1月31日、静岡県生まれの53歳。韮山―慶大を経て、三菱自動車川崎でプレー。三菱自動車岡崎の監督を経て、05年にJR東日本の監督に就任した。11年都市対抗野球で優勝。昨年は日本代表のコーチを務めた。

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