ロッテ Wキラーで鷹狩り!大嶺祐「何とか」古谷は涌井に刺激

[ 2015年10月14日 05:30 ]

<ロッテ練習>「熱男」お父さん犬の垂れ幕がかかるヤフオクドームで取材に応える大嶺祐

パCSファイナルステージ第1戦 ロッテ―ソフトバンク

(10月14日 ヤフオクD)
 「鷹狩り」なら任せろ!ロッテは、ファーストSを戦った札幌から空路、福岡入りし、先発投手陣のみヤフオクドームで調整。その中に2人の「鷹キラー」がいた。初戦に先発する大嶺祐と第2戦で先発が予想される古谷。初戦から2連勝でアドバンテージを一気にひっくり返す青写真は、この2人に懸かっている。

 キャッチボールなどで汗を流した大嶺祐は「そんなに緊張もない。チームのいい流れに乗っていきたい」と静かに闘志を燃やした。心強いデータがある。プロ9年間で通算25勝だが、ソフトバンクから最多の8勝を挙げ、うち2度が完封勝利。今季最後の対戦となった9月27日(QVCマリン)も7回3安打無失点と好投しており「シーズン通りにやれば、何とかなるんじゃないかとは思う」と自信をのぞかせた。

 古谷も負けていない。今季は故障もあり2軍暮らしが長く、同カード登板はなかったが、10年9月14日(千葉マリン)から6連勝中。「(12日日本ハム戦の)涌井の投球を見て高ぶるものはある。チームに貢献するだけ」と期するものはある。

 12日に143球を投げた最多勝の涌井は第3戦までの登板が難しいが、逆に言えば、大嶺祐と古谷で勝利を手にすれば、いい流れでエースにバトンを渡せる。ロッテは05、10年のポストシーズンでソフトバンクを下して日本一に上り詰めた。伊東監督は「勝ち上がってきて自信も勢いもある。初戦を取ってタイになれば向こうも焦るはず」と言った。5年ぶりの「下克上」へ、鷹狩り名人が勢いをさらに加速させる。 (重光 晋太郎)

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2015年10月14日のニュース