阪神・和田監督 31年間のタテジマに別れ…マートンで終幕

[ 2015年10月13日 05:30 ]

<巨・神>巨人に敗れ、東京ドームを後にする和田監督

セ・リーグCSファーストS第3戦 阪神1-3巨人

(10月12日 東京D)
 5安打で1得点。今季を象徴する貧打でファーストステージ敗退が決まり、阪神の和田監督は終戦の時を迎えた。悔しさをかみしめる三塁ベンチで巨人・原監督の訪問を受けた。握手を求められ、「いろいろありがとう。ご苦労さまでした」の言葉もかけられた。猛虎に籍を置いて31年目。宿敵にも彩られた花道だった。原監督の手を離し、光景を目に焼き付けるようにグラウンドを見つめた。

 「ファンの期待、声援に応えられなくて大変申し訳ない。最後、選手に勝たせてやりたかった。来年はチームが生まれ変わって、やってくれると思う」

 最後の打者は今季限りで退団濃厚のマートンだった。不振の時でも我慢の起用をしてきた助っ人が9回2死二、三塁で遊ゴロに倒れて試合終了。一時代の終わりを物語るような終幕だった。

 就任1年目の5位を糧に過去2年間は2位。今季も3位で3年連続のCS進出を果たした。昨秋には9年ぶり日本シリーズへ進んだ一方、悲願のリーグ優勝はついに成し遂げられなかった。戻った宿舎では最後のミーティングを開き、選手らに思いを明かした。

 「ここで“今シーズン、お疲れさまでした”と言うとは思っていなかった。優勝させられなかったことを悔しく思う。自分は今年でユニホームを脱ぐけど違った形で応援している。優勝できなかったこと、神宮で胴上げを目の前で見せられたこと、きょう負けてしまったこと…。この悔しい思いを絶対に忘れないように。来年は栄光、栄冠を目指して、またあすから頑張ってほしい。4年間、ありがとう」

 新人だった1985年に日本一を経験。以降、人生の半分以上を猛虎で過ごした。初めてユニホームを脱ぐことに「今は寂しい気持ちの方が勝っている」と本音も…。3年前のドラフト会議で自ら引き当てた藤浪はエースへ成長し、梅野、江越ら若手も台頭してきた。まいた種が芽吹くことを願い、タテジマに別れを告げた。 (水口 隆博)

 ▼巨人・原監督(試合後に阪神・和田監督と握手し言葉を掛ける)いろんな勝負をやってきましたし、お辞めになるという中で「いろいろありがとう。ご苦労さまでした」ということですね。

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