大胆起用も実らず…阪神 守護神・呉昇桓不在響く 高宮大荒れ

[ 2015年10月11日 05:30 ]

<巨・神>延長10回1死満塁、サヨナラの押し出し四球を与えた高宮(左)は肩を落としてベンチへ引き揚げる

セ・リーグ クライマックスシリーズ・ファーストステージ第1戦 阪神2-3巨人

(10月10日 東京D)
 今季限りでの退任が決まっている阪神・和田監督は懸命に食い下がったが、一歩及ばなかった。守護神・呉昇桓をケガで欠く中、最後は高宮が痛恨の押し出し四球。指揮官は「目いっぱい、全力を尽くした結果」と言うと、ギュッと唇をかみしめた。

 できる限りの手は打った。天敵マイコラスに対し「同じように行ったら同じやられ方をしてしまう」と、左太腿裏痛から復帰した上本を登録即1番で起用し、シーズンでは一度もなかった2番・今成とのコンビ。クリーンアップは6月14日オリックス戦(京セラドーム)以来、鳥谷、ゴメス、福留と並べた。捕手にはシーズン中盤から藤浪と組んでいた鶴岡ではなく、梅野を抜てき。しかし、大胆な起用も勝利には結び付かなかった。

 崖っ縁に追い込まれた和田監督だが、後がない一戦に向け「総力戦?もちろん。そういうつもりでいきます」と、もう一踏ん張りを期した。

 ▼阪神・高宮(延長10回に押し出し四球)あした負けたら終わりなので。反省してしっかりやり返せるように準備したい。

 ▼阪神・梅野(初戦の先発マスクに指名され、打撃では3安打)結果は残念ですが、ペナントレースでも(1日)3本打てることはなかなかないので良かった。

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2015年10月11日のニュース