マエケン侍エース&内川侍リーダー!小久保監督“けん引”を期待

[ 2015年10月10日 05:30 ]

会見で笑顔を見せる侍ジャパンの小久保監督

 11月に日本と台湾で初開催される国際大会「プレミア12」の日本代表28選手が9日に発表された。都内で会見した小久保裕紀監督(44)はエースに広島・前田健太投手(27)、チームリーダーにソフトバンク・内川聖一外野手(33)を指名。13年の第3回WBCの準決勝・プエルトリコ戦で敗戦投手となった右腕と、敗戦を招く重盗失敗を犯した内川の2人が「侍の重み」を胸に世界一へとけん引する。

 28人のメンバーを読み上げた小久保監督は、最後に「このメンバーで世界一を目指します」と力強く宣言した。

 「エースは過去の経験も含めて前田健太が中心で引っ張ってくれるでしょう。野手は内川。WBCの出場もあり、今年もホークスで優勝して、今年からキャプテンになったということもある。そういう思いでメンバーの中に入れました」

 背番号18をつける前田健は「重圧を感じながら、日本を勝利に導く投球ができるように頑張る」と語った。2度のWBC出場経験を持つチーム最年長の内川は「日本代表として戦うのは相当な覚悟がいる」と決意をにじませた。

 2人の涙が原動力となる。13年3月の第3回WBCで、3連覇の目標がついえた準決勝プエルトリコ戦。先発した前田健は5回1失点で敗戦投手となった。初回に浴びた適時打1本で敗れた。内川は8回1死一、二塁の一塁走者として、二塁走者・井端の動きが見えずに飛び出してタッチアウト。反撃ムードは断たれた。1球、1プレーの重みを誰よりも知る。

 13年に就任した小久保監督にとっても、初めて世界一を目指す戦いとなる。「正直、強い国ばかり。特に初戦が韓国でしかも日本で行われる。私も含め選手もガチガチに緊張するであろう初戦は、いいスタートを切りたい」。トリプルスリー達成の山田、柳田、シーズン最多安打記録をつくった秋山らの勢いに、前田健、内川の経験を融合させ、世界一を引き寄せる。(倉橋 憲史)

 ◆コーチ追加 西武の奈良原浩内野守備走塁コーチ(47)と巨人の大西崇之外野守備走塁コーチ(44)がプレミア12に出場する侍ジャパンのコーチにそれぞれ加わった。

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