大物続々引退 史上初、通算安打1~3位、勝利1、2位が同時に…

[ 2015年10月9日 11:20 ]

7日、現役最後の登板を終えた山本昌は涙を流しマウンドに別れ

 今季のプロ野球はベテラン選手の引退が相次いだ。この中には史上最年長勝利の中日・山本昌投手(50)ら大物がズラリ。数々の実績を残してきた選手たちの抜けた穴は小さくない。

 今季限りで引退する選手は投手、打者とも球界をリードしてきた大物が目立つ。投手では現役最多219勝の山本昌(中)、2位で182勝の西口(西)。打者では現役最多安打の小笠原(中=2120)、2位谷繁(中=2108)、3位和田(中=2050)と上位3人がそろって選手としてピリオドを打った。

 現役通算安打の1~3位が同じシーズンに身を引くのは珍しく、81年に張本勲(ロ=3085)、土井正博(西=2452)、松原誠(巨=2095)と記録して以来34年ぶり2度目。加えて投手の通算勝利1、2位まで同時に去るのは球界史上初めてだ。

 打者で2000安打が最も近いのは新井(広)であと29本。ケガさえなければ来季中にも47人目の大台突破となるだろう。ところが投手に目を転じると、通算200勝は超難関。08年山本昌を最後に7シーズン出ていない。そんな中で期待がかかるのが石川(ヤ)だ。今季はチーム最多の13勝を挙げ14年ぶりのリーグ優勝に貢献。通算勝利は144勝に達している。石川はプロ14年目だが、新人の年から7年目までの通算勝利は71勝、8年目から今季までは73勝とほぼ同じ。年齢に左右されない投球術で勝ち星を積み上げてきた。現在35歳。来季以降、コンスタントに2桁勝利を挙げれば6年後の21年には200勝に届く。チームの黄金時代を築くためにも大目標に挑みたい。 (記録課・宮入 徹)

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2015年10月9日のニュース