巨人、全員から聴取開始 白石オーナー「重い責任」抗議も殺到

[ 2015年10月6日 18:04 ]

野球賭博問題を選手に説明するため、東京ドームを訪れた巨人の白石興二郎オーナー(左)

 巨人の福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していた問題を受け、巨人は6日、原辰徳監督やコーチ陣をはじめ、所属する全選手と球団職員からヒアリングを開始した。誘われたことも含めた野球賭博の経験の有無や賭博常習者と付き合っていないかなどを調査する。

 久保博球団社長は「もう一度、私生活を含めた身辺の再点検をしてほしい」と話した。日本シリーズ進出を懸けて戦うクライマックスシリーズ(CS)が開幕する10日までに終了する。

 チームは6日、東京ドームでCSファーストステージに向けて練習を再開。練習前の緊急ミーティングで白石興二郎オーナーは「グラウンド上、外でも紳士たらなければならない。重い責任を巨人軍は背負っている。君たちも忘れてはならない」と選手らに訓示した。宮崎県での秋季教育リーグに参加している2軍選手には、原沢敦球団代表が選手宿舎で事情を説明する。

 球団事務所にはファンからCSの出場辞退を求める声もあったが、久保社長は「選手、チームがやることは戦うこと。シーズン前に掲げた日本一奪回という可能性は残っているから、ぜひ成し遂げてほしい」と話した。

 日本野球機構(NPB)事務局には「しっかり調査してほしい」「重い処分を下してほしい」とする声や「プロ野球の衰退につながる」と心配する声が寄せられた。

 他の球団も選手に注意喚起するなど対応に追われた。阪神の南信男球団社長は「大変な話。フロントも球団職員も球場職員も、全員に再度徹底しないといけない。言い過ぎるぐらいがちょうどいい」と話した。

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2015年10月6日のニュース