ソフトバンク59年ぶり90勝!工藤監督「ずいぶんかかった」

[ 2015年10月5日 05:30 ]

<楽・ソ>8回、中村晃の中前適時打で内川が生還すると工藤監督は大喜び

パ・リーグ ソフトバンク5―4楽天

(10月4日 コボスタ宮城)
 ソフトバンクは4日、楽天に5―4で競り勝ち、1956年に前身の南海が挙げた96勝(154試合)以来、59年ぶりにシーズン90勝に到達。今季最長の連敗を6で止め、工藤公康監督(52)は02年の西武・伊原春樹監督が持つ新人監督のシーズン最多勝記録に並んだ。中村晃外野手(25)は3安打で打率を3割に乗せ、3年連続の打率3割をマークすることがほぼ確定した。

 リーグ最速で2連覇に輝いたチームにまた一つ勲章が加わった。59年ぶりのシーズン90勝。連敗を6で止めた工藤監督は「ずいぶん時間がかかった。良かった。選手を褒めてほしい」とホッとした表情だった。

 中村晃のバットがチームを救った。7回に同点とされ、嫌なムードが漂う中、8回2死一、二塁。この日2安打で打率を・299としていた背番号7は、楽天・戸村の141キロ直球を中前へはじき返した。貴重な決勝適時打でついに打率を3年連続の大台に乗せた。「6連敗していたし、悪い流れを変えたかった。(打率3割は)半分、諦めていました」。

 9月29日の楽天戦(ヤフオクドーム)で打率は・292まで落ち込んだ。残りは5試合。だが、そこから4試合で13打数8安打の打率・615と驚異的なペースで安打を積み重ねた。「足を上げて打ちに行く“間”がとれなかった。しっかり、意識することでタイミングが取れるようになった」。9月17日の西武戦(同)で連覇を達成し、勝利という重圧から少し解放された。その後は自分自身の打撃を見つめ直す時間に費やし、再び、上昇カーブへとつなげた。今季は切り込み隊長役に加え、つなぎ役の2番、塁上の「清掃係」となる7番と打順が七変化してきたが、その中でしっかりと結果を残し、チームの連敗も6で止めた。

 工藤監督は02年西武・伊原監督の持つ、新人監督最多勝記録に並んだ。さらにダイエーからソフトバンクとなった初年度の05年に、王貞治監督(当時)が樹立した89勝も上回った。5日の同カードで今季のレギュラーシーズンは終わる。3割をキープさせるべく、最終戦は中村晃を休養させる方針だが、指揮官の視線は先にある。「(中村晃は)さすがです。こういうところで打つのは勝負強さがあるから。CSでも出してくれればいい」とポストシーズンでの活躍に期待を寄せた。

 トンネルを抜け、勢いに乗るにはこれ以上ない勝ち方だった。後は今季最終戦をしっかりと締め、気分よく福岡に戻るだけだ。(福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・サファテ(9回を3者凡退に抑え、41セーブのリーグ新記録。最多セーブの初タイトルも獲得)最高の気分。記録はいつか破られると思うが、とにかくうれしかった。

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