関本 第2の人生「必死のパッチ」宣言 将来「また甲子園に」

[ 2015年10月4日 21:54 ]

<神・広>引退セレモニーを終えナインに胴上げされる関本

セ・リーグ 阪神0―6広島

(10月4日 甲子園)
 阪神の関本賢太郎内野手(37)が4日、今季レギュラーシーズン最終戦となった甲子園での広島戦で引退試合を行った。

 0―6で迎えた8回、2死で「代打・関本」の名がコールされた。“代打の神様”として活躍も、今季限りでの現役引退を表明。引退試合の打席は広島・黒田の前に投ゴロに倒れたが、割れんばかりの拍手に包まれ、関本もヘルメットを脱いであいさつ。9回からは三塁の守備にも就いた。

 試合後のセレモニーでは「小学1年生から野球一筋31年間、この聖地・甲子園でこれだけ多くのファンの皆さんの前で引退できることは幸せです」とあいさつ。さらに「阪神タイガース、背番号3、関本賢太郎は今年でユニホームを脱ぎますが、これから始まる第2の人生は、みなさんの支えていただいた気持ちを胸に必死のパッチで歩んでいきたいと思います」とし、「またいつか、この甲子園に帰ってきたいと思います」と将来、指導者としてユニホームを着て復帰することに意欲も示した。

 その後、昨年までのチームメートだった広島の新井、阪神の鳥谷キャプテン、2人の息子から花束をもらい、場内を一周。さらにチームメートから胴上げされ、背番号と同じ3度宙に舞った。

 ◆関本 賢太郎(せきもと・けんたろう)1978年(昭53)8月26日生まれ、奈良県出身の37歳。天理では3年夏に甲子園出場。96年ドラフト2位で阪神入り。内野の全ポジションをこなし、05~07年にかけてセ・リーグ二塁手の連続守備機会無失策記録804をマーク。06~09年は主に2番を務め、通算164犠打はチーム歴代5位。10年以降は代打を中心に活躍。08年に登録名を本名の健太郎から変更。12、13年は阪神選手会長を務めた。1メートル86、96キロ。右投げ右打ち。

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