斎藤隆 日米24年間の野球人生に別れ「白球に魂を込めた体は限界」

[ 2015年10月4日 21:45 ]

<斎藤隆引退セレモニー>あいさつをする斎藤隆

パ・リーグ 楽天4―5ソフトバンク

(10月4日 コボスタ宮城)
 楽天の斎藤隆投手(45)の引退セレモニーが4日、本拠地コボスタ宮城で試合後に行われた。

 日本で16年、メジャーで7年、計24年間のキャリアに幕を下ろす日がとうとうやってきた。試合では9回から登板し、涙を浮べながら細川を3球三振に切って取った斎藤隆。引退セレモニーでは大型ビジョンにこれまでの野球人生を振り返る映像後に、広島の黒田博樹投手、元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏、俳優の渡辺謙氏からのビデオメッセージが流された。

 その後、故郷の仙台で現役最後の日を迎えた斎藤隆はソフトバンクの内川、楽天の則本、松井稼から花束を受け取りマイクの前へ。「思えば40年間、野球と向き合ってきた。この地に生まれ、体を鍛え上げた先に奇跡があり、苦しい先に栄光があることを学んだ」。そう力強く語ると、「祈りにも似た声援に支えられ、きょうまで魂を込めて白球にこの身を挺してきたが、心技体、チームの力にもなれず、私の体は限界です」と続けた。

 また、11年に起こった東日本大震災についても言及。「自分に何ができるのか自問自答する日々が続いたが、私には野球があった。ファンの前で投げることがきっと被災者の勇気になることができると信じて楽天の入団を決意し、日本一をつかみ取ることができた」と語り、観衆から大きな拍手が沸き起こった。

 「自分の魂はこのグラウンドとマウンドに置いていく。後輩にすべての思いを託し、新しい第二の人生を歩む」。そうスピーチを結んだ斎藤隆はチームメートに胴上げされ、5回宙に舞った。そして、一塁ベンチに歩み寄るとセレモニーに参加したソフトバンクナインと握手。

 ファンとの別れ惜しみながら球場を一周した背番号「44」に最後は星野仙一球団副会長から花束のサプライズ。セレモニーの間は時に笑顔すら見せていたが、その目から再び涙がこぼれた。

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