雄平 V導いたサヨナラ打! 元投手…野手転向の苦労報われた

[ 2015年10月2日 23:00 ]

<ヤ・神>延長11回2死一、三塁、雄平はサヨナラ打を放ち、雄叫びガッツポーズ!

セ・リーグ ヤクルト2―1阪神

(10月2日 神宮)
 これ以上ない最高の幕切れだった。同点の11回2死一、三塁。ヤクルトの雄平が4番手・能見から一塁線を破るサヨナラ打を放った。この日が本拠地最終戦。劇的な勝利での14年ぶりリーグ制覇に神宮球場が揺れた。

 試合後、雄平は「決めるぞって気持ちはなかったです。決めるぞと思ったら打てなくなるので、無心で打ちました」と振り返り、「打ったときは頭が真っ白だった。走っているときに“優勝だ”と気付きました」と声を上ずらせた。

 開幕は4番を務めるも、序盤は打撃不振。だが、終盤の9月から打撃は上向いた。「チームに迷惑を掛けてばかりだった。9月にチームが優勝狙える位置にいたので、何とか貢献したいなと思っていた」と語った。

 東北高時代は高校生No.1左腕と称され、02年ドラフト1巡目でヤクルト入団。1年目から5勝を挙げて順風なプロ生活をスタートさせたものの、その後は制球難で伸び悩み10年から野手に転向した。

 転向後は練習に明け暮れ、13年には開幕レギュラーの座をつかむまでに成長。その後も右膝前十字靱帯を断裂するなど試練の日々を過ごしたが、リーグ優勝を決める殊勲の一打でこれまでの苦労が報われた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年10月2日のニュース