Vの重圧か…ヤクルト足踏みも10・1本拠地最終戦で決める!

[ 2015年9月30日 05:30 ]

<ヤ・広>引き揚げる真中監督

セ・リーグ ヤクルト2―4広島

(9月29日 神宮)
 これがVの重圧か――。14年ぶりのリーグ優勝へ、マジックを1としていたヤクルトは29日、広島に逆転負け。就任1年目の真中満監督(44)の胴上げはお預けとなった。相手を上回る10安打を放ちながら、山田哲人内野手(23)の適時打2本による2点だけ。再三、好機をつくりながら、硬さも目立った。前回優勝した01年もマジック1から3試合足踏みした。残りは3試合。10月1日の阪神との本拠地最終戦(神宮)で今度こそ宙に舞う。
【試合結果 順位表】

 2点を追う9回1死一塁。遊ゴロ併殺に倒れ、最後の打者となった上田はヘルメットを叩きつけた。14年ぶりのリーグ優勝はお預け。神宮球場は深いため息に包まれた。

 「厳しい試合でした。簡単には打たせてくれない。硬さは感じてはいません。残り3試合、あまり気にせずに次の試合を取れるようにしたい」

 真中監督は静かに振り返った。たかが1敗。だが、ヤクルトナインにはどこか硬さが目立った。8回以外は毎回走者を送りながら、得点は山田の適時打2本だけ。2回1死一塁では今浪、4回1死一、二塁では中村が、ともに併殺打に倒れた。

 4回に石原の三ゴロで失策を犯した川端は「照明がまともに(目に)入って全然見えなかった」と語る。今季71試合目の慣れ親しんだ本拠地で、通常ならばあり得ないプレーだ。打撃では2安打したものの、走者を置いた5、7回の打席は、VTRのような2打席連続の三邪飛。「今までと雰囲気が違いますね。緊張もあるのかな。いつもと違う感じがした」と複雑な表情を浮かべた。4番の畠山、5番のバレンティンは無安打。特にバレンティンは18打席連続ノーヒットと深刻だ。

 神宮球場を埋めた観衆は今季最多の3万3522人。外野に陣取ったファンの声援はバックネット裏まで呼応した。前回01年の優勝時の主力メンバーはいない。これまでは常に「チャレンジャー」として相手にぶつかってきたが、自分たちが勝つか引き分けで優勝という視界が開けた状況は、初めて感じる重圧だ。

 先発の館山は5回に四球の後にエルドレッドに左越え2ランされ、4番手・秋吉も8回2死三塁から途中出場の野間にチェンジアップを3球続けて左中間三塁打を浴びた。高津投手コーチは「バッテリーミスが多かった」とし「こういった経験をしている選手はいないかもしれないが、これを乗り越えないと先は見えてこない」と言った。

 まだ圧倒的優位な状況に変わりはない。ただ、10月1日は3位死守に燃える阪神が相手。本拠地最終戦での優勝を逃せば、3日は敵地での広島戦、4日の最終戦は東京ドームの巨人戦となる。

 01年の優勝時も残り8戦で優勝マジック1としながら、3試合足踏みした。当時の主力だった真中監督は言った。

 「何とか決められるようにしたい。決められるといいと思います。最後の瞬間まで大事に戦っていきたい」

 30日は全体練習を行い、仕切り直しの一戦へ、準備を整える。ヤクルトに最後の試練が課されている。 (倉橋 憲史)

続きを表示

この記事のフォト

「稲村亜美」特集記事

「清宮幸太郎」特集記事

2015年9月30日のニュース