PR:

松中、ソフトB退団、現役続行の道へ「ボロボロになるまで」

<ソ・楽>9回、右前適時打を放ちガッツポーズをする松中

パ・リーグ ソフトバンク5―10楽天

(9月29日 ヤフオクD)
 ソフトバンクの松中信彦内野手(41)が29日、ヤフオクドームで記者会見し、今季限りで退団し、現役を続行する意向を表明した。シーズン終了後に自由契約となり、移籍先を探すことになる。2004年に3冠王に輝いたが、今季はシーズン終盤まで2軍暮らしが続いていた。会見では現役にこだわる決意を涙ながらに語り、楽天戦では今季初安打の適時打を放ち、元3冠王の誇りを示した。

 平成唯一の3冠王が見せた意地だった。6点を追う9回2死一、二塁で迎えた第2打席。松中は楽天の守護神・松井裕が投じた初球、145キロ直球を引っ張った。強烈な当たりが一、二塁間を抜けていく。今季10打席目で生まれた初安打はタイムリー。バット一本に懸けてきた背番号3は、一塁ベース上で小さくガッツポーズをつくった。

 球場中から沸き上がった大歓声。「ありがたかった。うれしかった」と言葉に実感を込めた松中だが、数時間前には熱い涙を見せていた。記者会見で19年間プレーしたホークスを今季限りで退団し、現役続行する意向を表明。「逆指名でホークスを選んだ。最後はホークスで終わりたい気持ちはありました。ただ、それ以上に野球がやりたかった」。球団は功労者である松中本人に進退を任せていた中、決断。何度も涙を拭いながら現役にこだわる強い思いを語った。

 通算2000安打まで残り234本で迎えた今季は開幕から2軍での調整が続いたが、ウエスタン・リーグでは打率・299、11本塁打、38打点と結果を残した。それでも、1軍初昇格はリーグ優勝決定後の今月21日だった。2連覇を果たした分厚い選手層を前に「僕のポジションはもうないんだ」と悟った。前日28日には王貞治球団会長に電話をして、全ての思いを伝えた。獲得に名乗りを上げる球団があるかは未知数も、シーズン終了後に自由契約となり移籍先を探す。

 ここ数年は活躍の場に恵まれなかったが、グラウンドで残した実績は輝かしいものがある。04年に打率・358、44本塁打、120打点でプロ野球史上7人目の3冠王となった。記憶に残るシーンの一つとしては「大輔から打った3本のホームラン」と挙げた。05年7月15日の西武戦(当時ヤフードーム)で松坂からサヨナラアーチを含む1試合3本塁打をマークして、ファンに強烈な印象を残した。

 ソフトバンクの一員としてプレーするのは、今季本拠地最終戦である10月1日の楽天戦が最後となる。「可能性のある限り、現役を目指して、ボロボロになるまでやりたい」。中日の山本昌、谷繁や西武の西口ら大物選手の引退が相次ぐ中、松中は燃え尽きるまでプレーする道を模索する。

 ◆松中 信彦(まつなか・のぶひこ)1973年(昭48)12月26日、熊本県出身の41歳。八代一(現秀岳館)―新日鉄君津を経て、97年にドラフト2位(逆指名)で当時のダイエー入り。04年に史上7人目の3冠王に輝いた。03、05年に打点王、05年に本塁打王、06年に首位打者を獲得。00、04年にパ・リーグMVPを受賞した。ベストナインには一塁手、外野手、指名打者で計5度選ばれた。日本代表としても活躍し、96年アトランタ五輪銀メダル、06年の第1回WBCで優勝。1メートル83、97キロ。左投げ左打ち。

[ 2015年9月30日 05:30 ]

Webtools & Bookmarks

注目
アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング(野球)

      ※集計期間:09月22日20時〜21時

      » 続き

      【楽天】オススメアイテム
      クイックアクセス

      プロ野球

      特集・コラム