東海大相模 2冠に王手 吉田 13安打浴びながらも完投

[ 2015年9月29日 13:55 ]

第70回紀の国わかやま国体高校野球(硬式)競技準決勝 東海大相模10─7智弁和歌山

(9月29日 紀三井寺)
 東海大相模(神奈川)が智弁和歌山との乱打戦を制し、甲子園と国体の2冠に王手をかけた。両軍計5発28安打の打撃戦となった中、東海大相模が猛追を振り切った。

 27日の初戦で敦賀気比(福井)を完封した背番号11の右腕・吉田凌投手(3年)が中1日で先発。13安打を浴びながらも完投した。「智弁和歌山は強打のチームと聞いていたので、さすがだなと思った。きょうは直球も変化球も良かったけど、打ち返された。あらためて勉強になった」。

 9回には先頭の4番・春野航輝内野手(3年)に特大の左越えソロを被弾し「泣きそうになった」と苦笑い。それでもエース小笠原慎之介投手(3年)が左肘炎症で登板を回避していることもあり「最後まで抑えます」と門馬敬治監督に志願しての完投だった。

 女房役の長倉蓮主将(3年)は5打数5安打と大当たりで援護。「公式戦で5安打は初めて。びっくりしました」と振り返った。12年に藤浪(現阪神)らを擁して甲子園春夏連覇を果たし、同年の岐阜国体も優勝した大阪桐蔭以来となる2冠まであと1勝。吉田は「せっかくなので負けずに終わりたい。あすもどこかで投げたい」と頼もしかった。

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2015年9月29日のニュース